5/8に着工した奈良市のU邸と5/11に着工した愛知県津島市のH邸のプレカット打合せ、構造材木配りを三重県松坂市にある丸紅ランバーのプレカット工場にて2日間かけて行いました。
丸紅ランバーは真壁対応のプレカット工場で大工の手作業にも負けない技術をもったプレカット工場です。(一部手加工しています) MsではDボルトの収まりから柱のJパネルのシャクリ位置まで図面を書きます。継ぎ手の位置、収まりに無理が無いかプレカット図面担当者、加工担当者に同席していただいて打合せをします。打合せは2時間~3時間ほどかかります。午前中に打合せを終了させて午後より構造材の木配りです。木配りとは材の適材適所を見極めて構造材を配置していく作業です。普通は大工の棟梁が行う作業で設計事務所が行う作業ではありません。木にこだわり、木を知っているMs建築設計事務所だからこそ行える仕事です。午前9時頃から始まって、全ての作業が終了するのが午後4時ぐらい、一日作業です。 5/20 1日目 1日目はU邸のプレカット打合+木配りです。延床50坪の2階建て、以前Ms日記で紹介したように木材は奈良県吉野の阪口製材の杉です。 ①丸紅ランバーの倉庫に並べられた構造材、写真は梁や桁、小梁になります。柱も同じ量あります。とても大変な作業です。しかし夜は松坂牛です。 頑張るぞー!! ②含水率も1本1本しっかり測ります。天然乾燥にしては優秀な数値がでていました。 ③阪口製材さんといえど良材ばかりではありません。野物に近い写真の材は返品です。こうして自ら木配りをすることで、見落としがちなミスを防ぐことができます。木材業者任せにしていては構造材現しの家はできません。 ④左から大工さん、三澤、担当者です。適材適所を見極め思案中です。 ⑤大黒柱に使用されるセンの柱材(9寸角)です。なぐり加工してあります。4方無地で美しい材です。この材は数あるMsの在庫より選んだ1本 ⑥U邸はとにかく構造材が多いです。工務店、Msスタッフ共にくたくたでした。4時間重い木材を運び木配りする作業は本当に大変です。 5/21 2日目 松坂に1泊して2日目です。前日の夜は丸紅ランバーの山本さんと焼肉で鋭気をやしない。2日目はH邸のプレカット打合+構造材の木配りです。 ①H邸は延床24坪の2階建てです。構造材は静岡天竜にあるTSドライシステムです。新月伐採で有名です。梁の上に見える文字は落書きではありません。一本一本の梁の大きさ、長さ、使用場所が書かれています。 ②大工さんと思案中。大工さん曰く「木配りの出来る設計者。初めてみました」とのこと。Msでは当たり前の作業です。 ③含水率優秀です。天然乾燥でも十分にこのレベルまで落すことができます。 色艶も失うことありません。すばらしいです。 2日目は前日の疲労もあり、若いスタッフ2人も体のあちらこちらが痛んでいました。しかし実際上棟前に構造材を木配りすることで、上棟時にどのように見えるのかとても勉強になります。
by MsARCH2
| 2008-05-26 18:55
| 新築
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