先日、素晴らしく晴れ渡ったよい日に芦屋のK邸が地鎮祭を迎えました。
Kさんのすまいはご家族4人が住む木造2階建ての住宅です。 長期優良住宅で計画しています。 15年前の震災で多数の住宅が倒壊の中、 頑丈で長持ちして心地よい木の家を作り続けているMs建築設計事務所。 日本の地域材(杉、桧)を一般住宅の2.5倍近く使用し 街並みとしても美しく、緑いっぱいの庭含めて作ります。 今回の住まいの特徴は、1階玄関土間とピアノ室が一体となっていること。 楽器メーカーの防音室という箱物があります。 ピアノを日常に使用される住まい手は この防音室を購入して家の中に設置するのですが、悲しいかな美しくないのです。 モノトーンの色とただのグレーの箱、 この中では感性豊かにレッスンできそうにない・・・。 と、思うのは私だけではないと思うのです。 これから新しく作る住まい、 新築時に、防音性、デザインともに両立したピアノ室を全力をもって作ります。 さて、地鎮祭の様子です。 芦屋神社の神主さんに来ていただき土地を清めていただきます。 『早朝の地鎮祭は気持ちがいいですね』と、神主さん。 地鎮の儀を行い、玉ぐしを土地の神様に捧げます。 Kさんのお嬢さんも神様に『ぺこり』可愛らしいです。 最後は家族全員で記念撮影。 この日はKさんご夫妻、それぞれのご両親などなど、総勢14名での地鎮祭でした。 なかなかこれだけの人数が集まることも難しいのですが 賑やかで楽しい雰囲気に、土地の神様もKさん一家をあたたかく迎え入れて下さったと思います。 芦屋の家は高台に建つ、2階リビングの住宅。 海までの眺望も抜けるのではと、今から楽しみにしています。 そして、数日前に遡り恒例の木配りも行ってきました。 今回は、田辺の廣本林業さんでの木配り。 施工はお馴染み、羽根建築工房さん。 木配りの前に、架構について打合せをします。 芦屋の家は2階の床が跳ねだしていたり、 構造的に工夫がいる箇所があります。 棟梁を交え、施工的にもベストな答えを出していきます。 棟梁は高槻のカフェ、『豆増』に引き続き松本棟梁。 Msの物件を担当するのも今回が3件目で 細かいことも理解してくれる頼もしい大工さんです。 今回も目の詰まった良材ばかり。 見た目の美しさだけでなく、中身の美しさというのでしょうか、 ぎゅっと詰まった年輪は構造的にも強く、安心感を与えてくれます。 この年輪に何十年という時間が刻まれて、 ひとつの家族の住まいを支えてくれるのです。 2階の屋根に架ける小梁。 75×120と4寸角材よりスリムな材を 細かいピッチで架けリズム感を出します。 『豆増』でも行った架構です。 今回はもうひとつお目当てが。廣本さんのところにストックしていた杉の厚板です。 赤味、源平、上小から野物までいろいろな本実板が600枚!近く。 ・・・きれいですね。 天井板などに使用するととても美しい空間になるでしょう。 そう思って、大量にストックしたのですが、 長期優良住宅の認定を取るために、 本実板の水平構面では床倍率が足りない・・・。 結果、この美しい材を使用できないという悲しい事態になっています。 帰りの車の中 『あの本実板をどう使うか・・・』 ひとり呟く三澤所長。 近々、お披露目出来る時がくるといいな~と思いつつ南国和歌山を後にしました。
by MSARCH2
| 2010-04-19 22:08
| 新築
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