国交省地球木造住宅活性化事業 国土交通省の補助を得て、Msが10年前から手掛けている杉三層パネルの耐震性能・防火性能がやっとこの3月で見極めることができた。 多くの工務店・設計者がJパネルを使用しているが、壁倍率という構造用面材の剛性・強さが2.5倍であった。 これは、べニア12.5mmと全く同じなのです。 新しく構造試験の基準が変わった中で、Jパネルも再度剛性の試験をと思っていたが、なにぶん試験費が、500万円ほどかかる中で、中小企業として指をくわえているしかなかったのですが、 国交省の今回の事業で、なんと大臣認定に対してもお金が出るようになりました。とてもうれしい!! 3月末までの大臣認定試験で、2Pで3.6倍、1Pで3.2倍といただき、新年度あたりから、この数値で構造に載せることができます。(ただし大臣認定が下りるのは、5月すぎ) 「準耐火性能」 去年、防火構造としての大臣認定をとり、今回のテーマは、準耐火構造であった。 市街地の中で、3階建の木造をつくる時、ネックになってくるのが、室内の壁天井の木部である。 日本の法律では、市街地でせっかく木造で建てたとしても内装・天井構造材は防火の内装制限を受けて、木部を現しにすることができない。 これを突破するためには、実物大の試験をして、火が45分間(屋根は30分間)燃え抜けないこと確認して、大臣認定を取るしかないのである。 30分の防火構造に比べて、45分という時間はハードルが高い。 防火研究の安井さんと打ち合わせをしながら、Jパネルにもう1枚防火上有効なパネルを付け加えることで、 今回45分をクリアーしている。 屋根・床・壁とそれぞれに対しての大臣認定をとり、今年初夏頃からは、念願の木造3階建て内部構造体現しとして成立する運びとなった。 Jパネルの実験と研究を続けること10年。Jパネルの進化は今年でようやく品質・性能のグレードアップを図り、定義した。 後は、よりたくさんの方々にこの杉三層パネルを使用してもらうだけであろう!!
by msarch2
| 2009-02-26 19:32
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