<   2011年 04月 ( 4 )   > この月の画像一覧
赤杉の家【内部】
1回飛ばしになってしまいました。赤杉の家のプラン・内部仕上げについてご紹介します。住まい手家族はいつもリビング中心の生活をされています。個室は寝るだけの部屋なので最小限に、その代わりキッチン・リビングは居心地のいい大きなワンルーム空間にとの要望がありました。
b0111223_1846576.jpg


吹き抜け空間があり実面積以上の拡がりを感じます。実はダイニングの幅は2.3mしかありません。オープンキッチンで空間が繋がっているため圧迫感もなく居心地のいい食卓です。テーブルはタモの幅ハギパネルで棟梁に作って頂きました。脚は同じくタモの無垢材を八角柱に加工しています。これはコタツの脚のように取外しができるタイプです。ダイニングテーブルの向かいがキッチン。全長なんと2.8m!これはMsのキッチンでもかなり長いです。手元を隠すためにカウンターを24cm立ち上げています。幕板はタモパネル。腰壁の白い部分は収納の建具です。カトラリー、文房具、本、雑誌、郵便物などテーブル廻りのごちゃごちゃをすっきり隠します。
b0111223_1951329.jpg


今回キッチンカウンターは人工大理石を選びました。シンクも人大を使うのは初めてなのですが、継ぎ目がない仕上げでお手入れも楽ですし、コーリアンのスクエアタイプのシンクはシンプルで見た目もなかなかです。
b0111223_19102765.jpg

キッチンの横には奥様のワークデスクを配置。明るく風通しのいい家の中心に配しています。写真右手、キッチンの背面にも半間幅の空間が繋がっています。食品庫です。回遊式のプランでまたキッチンへと繋がっています。
b0111223_9521599.jpg


2階は主寝室と子供部屋があります。このふた部屋をつなぐ廊下にも共有のデスクを!
b0111223_19173176.jpg

机の長さは2間(3.6m)あるので、お父さんと子供たちが3人で使ってもゆったり。背面にはたっぷりの本棚もあります。廊下をただの通路とせず、機能を持たせることで豊かな空間ができあがります。このワークデスクは吹き抜けに面しているので台所のお母さんともコミュニケーションがとれますね。
廊下の上部にはハイサイドライトを取っています。この開口があることで2階の採光を確保し、上階へ昇ってきた空気を逃がし風通しももよくなります。大事な窓なのです。夏の日差しはよしずを吊るして遮ります。

ご主人が富田林の家を見学にこられて約1年。だいたいMsでの家作りではそれくらいの時間がかかります。打合せを重ね、他の物件も見学、現場へも毎週顔を出していただき家創りを楽しんでいらっしゃったIさんご家族。これから赤杉の家を大事に住みこなしてくださると思います。
b0111223_1926473.jpg

[PR]
by MSARCH2 | 2011-04-26 19:53 | 新築
『最高の「木造」住宅をつくる方法』が出版されました
b0111223_15564891.jpg

三澤邸の変遷を綴った『住む。季刊 No.37』に引き続き、
Ms建築設計事務所の25年間の蓄積を『最高の「木造」住宅をつくる方法』(通称:エムズ本)として3月末に出版されました。(価格:3,000円+税/発行:株式会社エクスナレッジ)
 ①[仕上げ・造作]の標準仕様
 ②[躯体・設備・外構]の標準仕様
 ③年代別プランニング術
 ④架構からの設計
 ⑤木造住宅の性能確保
上記5章からなり200頁に渡って、Msの木の家つくりの極意が詰まっています。
330軒の〝How to〟がここに集約しています!

本の内容を少しご紹介します。
b0111223_16375651.jpgb0111223_16381978.jpg
木の住まいつくりに欠かせない化粧構造材。文字通り構造材が化粧として見えてくるものを言います。構造体に対しては、木拾いから化粧構造材の段取り(木材の工程監理)、Ms日記でもお馴染みの木配りの方法等、「木」の〝いろは〟で心地よい木の住まいつくりを導きます。


b0111223_16383684.jpgb0111223_16385044.jpg
その他素材、仕上げ、性能、生活の工夫etc…フローリングの扱い方やMs定番の吊バルコニーの施工方法など余すところなくご紹介しています。


b0111223_163971.jpg

設計者・工務店向けの技術書としてだけではなく、一般の住まい手さんにも気軽に見て頂きたいという思いから③の年代別のプランニング術を中心にカラー写真を掲載して、ここちよい木の住まいのつくり方法を共有していただける内容になっています。
是非、本書を手にとってMsの木の住まいつくりを共有していただければ幸いです。

[PR]
by MsARCH2 | 2011-04-22 16:11 | その他
赤杉の家【外観】
今回は赤杉の家の外観についてご紹介します。南側の前面道路からの見た目です。抑え気味なボリュームが周辺環境に対しても好印象です。これでも敷地は前面道路から90cmほど上がっているのです。駐車スペース分道路からセットバックしているのと道路側に屋根勾配をとっているのも控えめなファサードにするポイントです。駐車場の両側にはシンボルツリーとしてシマトネリコ(常緑)を植えています。
b0111223_20264593.jpg


そして、一番の特徴はこの格子塀!門扉も入れて総長さ15mほどあります。30mm×50mmの杉格子材を小間返しに配しています。格子のピッチは状況によってもう少し詰めたりもしますが、外の気配を感じつつほどよく閉じていて、開放的な赤杉の家にはちょうどのバランスです。
b0111223_20443439.jpg

b0111223_20521926.jpg


たて格子の上下はスチール(亜鉛メッキ仕上げ)のLアングルでつなぎ、1間ピッチにスチールの支柱を立てています。全て木で作ることは簡単にできます(それに、コストも抑えられます)が、雨ざらしになる部位の木部はやはり朽ちていきますので将来のメンテナンス(交換)を念頭に適材適所を心がけます。


“赤杉の家”ですから、やはり赤杉の門扉!吉野材でとてもきれいな本実板です。引き手の部分だけチークを使いアクセントにしています。門扉の横には門灯、表札兼インターホン、ポストの3点セットをたて格子の意匠に絡めてさりげなく。
b0111223_21144736.jpg


開けたらこんな感じです。右手は玄関への階段。左手は駐輪スペースです。
b0111223_918681.jpg




たて格子のスクリーン内部と建物の間はデッキスペースと庭になります。奥行き1.8mの杉のデッキはリビングの延長として使える子供たちのお気に入りのスペースです。庭には立派なヒメシャラ(落葉)を中心にヤマモミジ(落葉)とシラカシ(常緑)ヤマボウシ(落葉)を植えています。2~3年経ったころには緑いっぱいの外観になるのも今から楽しみです。
b0111223_21242535.jpg


次回は内部のご紹介をします。どうぞお楽しみに。

[PR]
by MSARCH2 | 2011-04-12 21:28
赤杉の家塗装工事&見学会
4月に入り、新年度がスタートしました。桜も咲き、本格的な春を迎えたころ、鳥取県智頭の構造材を使った「赤杉の家」が竣工しました。真壁構造で智頭の美しい赤味の杉を存分に味わえる住まい。住まい手が当初から望んでいた家族が自然と集いリラックスできる家ができあがったと思います。
b0111223_19242889.jpg

今回から数回に分けて赤杉の家をご紹介したいと思います。まずは、竣工前の様子から。3月の末、建物本体がほぼ完了した頃、朝からMsスタッフ4名が現場へ向かいました。
目的は・・・現場の塗装!
b0111223_19252343.jpg


Msでは、コストを抑える意味と、スタッフの勉強のため床や建具の塗装工事をさせていただいています。現場で手を動かすことで学ぶことは実に多いです。
赤杉の家の塗装工事は1、2階の床(計90㎡)と建具大小28枚、カウンター、家具、デッキなどなど盛りだくさん!これらを2日に分けて塗っていきます。
b0111223_192709.jpg


いつもの塗装セット。だいたいコテバケと刷毛を使ってどこも塗っていきます。床はOSMOのフロアクリアラピッドを塗りました。キッチンカウンターなど水廻りもOSMOを塗ります。赤杉の家の1階床は杉の本実板(30mm厚)。赤味勝ちでそのままでもとてもきれいな板です。より自然な仕上がりにするため蜜蝋ワックスを塗るか、ギリギリまで住まい手は悩まれていましたが結局は耐久性を考えOSMOを選択されました。
b0111223_20181846.jpg

建具は柿渋ペイントの白を塗るのがMsの定番です。柿渋ペイントは柿渋をベースに天然顔料や植物油を混合した自然塗料です。薄めに塗ってシナベニヤの木目がうっすら見える程度に仕上げます。

b0111223_19302240.jpg

作業中、住まい手さんが現場へこられたので息子さん(6歳)が塗装体験!いつもクールなお兄ちゃんですが、この日の夜はお父さんに「僕が塗ったんやで~」と自慢していたそうです。小さなお子さんにとって家作りに加わったという思い出はとても貴重なものなのかもしれませんね。

塗装を終えた週末は完成見学会を行いました。
b0111223_19594864.jpg

良く晴れた暖かな日で風通しの良い明るい赤杉の家は本当に居心地が良く皆さん通常よりのんびり見学されていたような?空気環境や木材の段取りについて質問を受けたり、『遠くから見た外観がいいですね』とか『リビングの木製建具がいいですね』などの感想を頂きました。駅から遠い現場にも関わらず、参加いただいた皆様ありがとうございました。
さて、次回は赤杉の家をさらに詳しくご紹介したいと思います。お楽しみに。

[PR]
by MSARCH2 | 2011-04-06 20:31 | 新築