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和泉の家 木配り ~松阪・コウヨウへ~
過ごしやすい秋の日に、プレカットの打ち合わせと木配りを行いに三重県松阪へ行きました。
9月に地鎮祭を行った和泉の家の打合せです。
Msのプレカットと言えば㈱コウヨウさん。プレカット工場と言っても程度の差は様々です。
Msの住宅はJパネルを柱間に落とし込むため、柱、梁にしゃくり(溝)を入れるなど、一般的な住宅より手間がかかります。
コウヨウさんは三澤も太鼓判を押すレベルの高いプレカット工場。その辺りも難なくこなしてくれます。(スタッフの方々がとても優秀なのです!)


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b0111223_16321713.jpgまた、設備面もすごい!
ドイツのHundegger社製のプレカットマシンを置いています。
外国製の機械はカラーリングもオシャレです。
見た目でけでなく中身もすごいこのマシン。
最大加工寸法が長さ12m、幅300×高さ450!
3次元の加工機能も組み込まれているので登り梁×登り梁など複雑な加工も可能です。
このマシン、日本で4、5台しかないそうです。


b0111223_16353541.jpg午前中、みっちり打合せを行い、お昼からは木配り。
智頭のサカモトさんから届けられた構造材は夏に検品を行った時から
修正挽きを行い、モルダーを掛けられきれいな木肌が現れています。


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期待通り!のきれいな材です。
この日は三重県の製材関係の方々が何人か現場にいらしたのですが、
みなさん、智頭杉の美しさに感心しきりでした!


木配りはMs日記でもお馴染みのプロセス。
番付けとも言いますが、どの材をどこに使うかを決めていく作業です。
三澤と棟梁が相談しながら、設計者の目、大工職の目、両方を加味しながら決断していきます。
簡単なようですが、経験と集中力のいる作業。これはベテランの職人でないとできないのです。
三澤が手に持っている板図は、材のサイズごとに色分けしている伏図です。
番付けが終わるとチョークで塗りつぶしていき、全ての材に番付けを行います。

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この日は三澤康彦チームと別に三澤文子チームもコウヨウさんへお邪魔しました。
和泉の家より少し遅れて着工した池田市の住まいの材料検査です。
こちらは柱・垂木・棟梁を桧、梁・桁を杉で構成するダイナミックな住宅。
材は三重の速水林業さんでお願いしています。こちらも完成が楽しみです。

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by MsARCH2 | 2010-10-21 19:00 | 新築
住宅医への道 -鹿児島K邸詳細調査-
10月の始めに鹿児島にあるK邸に詳細調査に行ってきました。鹿児島の建築家、自然木の村田さんからの依頼です。私は屋久島から参加しました。
大阪からスタッフ含め5人、岐阜アカデミーから3人の大所帯で鹿児島に向かいました。岐阜アカデミーからは何と!車で鹿児島まで向かいました。調査機器が多いため車での移動となったのですが、凄いフットワークです。3人とも御苦労さまでした。
調査するK邸は鹿児島市内から高速道路を使って40分ほどの姶良市蒲生町にあります。この地域は武家屋敷群と蒲生八幡宮の日本一の大クスが有名です。K邸も蒲生八幡宮からほど近い場所にあります。K邸は築96年の建物で、広い敷地内(300坪)には屋敷門、母屋、馬屋、蔵、畑があります。今回の調査は母屋だけになります。



b0111223_13442910.jpg蒲生八幡宮の大クスです。その大きさに圧倒されます。樹齢1500年。調査の無事を祈り一人参拝しました。
















b0111223_13462444.jpgb0111223_13464248.jpg調査する母屋部分です。南側に開口部が並ぶ昔ながらの民家です。建具のデザインが凝っています。
















b0111223_1451758.jpgb0111223_1453074.jpgさっそく調査準備です。大量の調査道具を運びいれます。この日は雨の予報でしたが、もちろん晴れました。私は晴れ男です。
右写真の真ん中の方が施主であるKさん現在離島で教師をされていますが来年鹿児島に戻ってこられます。そのため空き家になっているK邸を改修することとなりました。左の方が今回の調査主担当の自然木の村田さんです。格好から分かるようにやる気満々です。
私はスタッフの中島君と小屋裏調査となりました。












b0111223_1434430.jpgb0111223_1435890.jpgb0111223_1464194.jpgb0111223_147118.jpgb0111223_147164.jpg














小屋裏です。やはり長年のホコリとネズミのフンで酷い状態です。(これが普通ですが・・・)太さの違う梁や曲がっている材料を上手く使い小屋が組まれています。約100年前の建物ですが、しっかりとした造りです。もちろん金物も使用されていません。大工技術の高さを感じます。












b0111223_14101832.jpg含水率もチェックします。湿気がたまり、含水率の高い材は腐朽等の被害が出やすいです。今回の小屋裏は空気も乾いており、含水率も良好のようです。












b0111223_14124250.jpg私が小屋裏で悪戦苦闘している下の部屋ではお施主さんに聞き取り調査です。家の歴史や、改修についての希望など、細かく聞き取りしていきます。












b0111223_14122897.jpg床下空間です。床下空間は高く、十分に人が入れます。湿気も少なく比較的良好な空間のようです。もちろん詳細調査なので床下も調べます。
















b0111223_14133696.jpg床下姉妹のNさんとKさん、マスクをして完全防備で床下空間を駆け回っていました。すばらしいフットワークです。これはなかなか真似はできません。

調査も無事終了しました。帰りはたまたま近くにあった温泉へ行って調査の汚れを落としました。この調査を踏まえ耐震性能、温熱環境など含めた調査報告書と改修プランを作成していきます。みなさんおつかれさまでした。

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by MsARCH2 | 2010-10-20 13:45
屋久島、鹿児島へ行ってきました
屋久島(メンテナンス)、鹿児島(民家調査)へ行ってきました。

1年半ぶりの島です。懐かしい香りです。
空気がおいしい。空が青い!
2009年4月のMs日記(「屋久島の家 完成!」)でもお知らせしましたが、
屋久島の大自然は驚異です。
関西だったらこの自然の風景をただ見て、きれいというだけですが、ここは島です。
自然は人間の存在よりとてつもなく大きいのです。
ここにくると自然は神だと、畏敬の念を持ちます。

b0111223_19301527.jpgb0111223_823166.jpgこの地形を読み取り、
高床にもして、屋根も大きく張り出し、木の壁を守ります。














b0111223_19303149.jpgここがピロティの上階にあがる階段です。
普通の塗料ではすぐに剥がれてしまうので、
これはオスモの強靭な外部用の塗料を塗ってあります。













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床下空間は、住まい手からとても感謝されました。
ここはただ単に、安楽の住む空間ではありません。
屋久島では都会の便利さはないのです。
大概のことは自分達でやり遂げなければいけません。
停電なんて日常です。
この前なんか10時間程電気がこなかった、なんて普通に言っています。
都会では10分電気が止まると、大騒ぎです。


b0111223_19312225.jpgこれってパパイヤなのです。
ほんの1年前に植えたものですが、こんなに大成長しています。














b0111223_19314262.jpg今回の大工職を紹介してくれた堀部安嗣さんの
新しいお店が国道沿いに出来ていました。

やはりすごいですね!!
台風にも負けない、白アリにも負けない、の表現がいっぱいあります。








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この、小端立てに石を積むのがとてもとても大変だったそうです。
見れば分かります。
右の写真が屋久島の火山岩を使用したディティールです。



今は、大阪伊丹から屋久島への直行便があります。
屋久島滞在約6時間。
メンテナンスが終わり、
Msの三澤ですから尾ノ間温泉にしっかり浸かった後は
鹿児島までひとっ飛び、約30分です。

次回は鹿児島の民家調査です。

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by MsARCH2 | 2010-10-05 19:38 | メンテナンス