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藤沢の家・竣工!!
8月の半ばに藤沢の家が完成しました。
夏は大賑わいの湘南江ノ島。
そこから徒歩10分の住宅街に立つ住まいです。
住まい手のご実家を解体し、Msの木の住まいを新たに建てました。

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白い外壁が湘南の街並みに映えます。
今回も耐震性、断熱性、メンテナンス性を備えた長期優良住宅です。













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建替え前の家です。
両隣の家と同じく、北側の道路に迫って建っていました。
道路近くまで住まいが接近していて、圧迫感があったと住まい手は述べていました。












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今回の計画では、建物を南北に長い形状として、
敷地の東側を庭として大きく開けています。
道路側の圧迫感もずいぶん和らぎました。
今までの道路見付を半分にして、東側は広く植栽スペースとしました。
元々風致地区という道路境界からの壁面後退の規定や高さ制限のある地域ですが、道路側の建物の高さはかなり低く抑えています。
とても周辺環境に優しい建築です。















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屋根のある駐車場からそのまま玄関にアクセスできます。
玄関建具はアカマツの板で造った引戸になっています。
Msの玄関はほとんどが引戸です。
人を招き入れる時、玄関に入る時の動作がとても楽ちんなのです。



















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1階は個室と収納になっています。
床と天井はJパネル、壁は珪藻土クロスを貼っています。
2階へ上がる階段、クルミの板で造っています。


















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この家のメイン、LDKは2階にあります。
住宅地なので隣地は全て家が建っていますが、
LDKの位置を南に寄せることによって、
東側のお隣さんのお庭がリビングの目の前になります。
2階LDKを囲うように、広くウッドデッキを設けています。
広いデッキはメンテナンスが大変ですので、
耐久性の高いクマルという木材で作っています。









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2階デッキから見ても、遠くまで視線が通り、
住宅地に住みながらにして、開放的な住まいとなっています。
さながら空中デッキです。
お隣の緑がうれしいです。














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リズムよく並んだ柱、梁がとてもきれいです。
和歌山県の廣本林業さんの杉材です。













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ダイニングテーブルもMsで製作した、タモ材のテーブルです。





















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住まい手はご夫婦とお嬢さんの3人家族。
工事中も一家で木材の塗装をしたり、
お引越し後もパネル材で家具を作ったりと、
積極的に住まいづくりに参加いただきました。
とても愛着のある住まいになったと思います。
これから涼しくなりますので、植栽などの外構工事を行います。
きれいに完了しましたら見学会をさせていただく予定です。
ご期待下さい。

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by MsARCH2 | 2010-09-11 18:24 | 長期優良住宅
和泉の家着工!
9月に入り、朝はほんの少し涼しい風を感じるようになりました。
そんな9月の朝、和泉市で1軒地鎮祭が行われました。
敷地はURが宅地造成したエリア。
山を切り開いた地区なので廻りはどこかのどかな雰囲気です。

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住まい手であるIさんご家族は小さな男の子が2人の4人家族。
ちびちゃんたちも、土地の神様にご挨拶します。
ちょっと無理やりお父さんに頭を押さえつけられているようにも見えますが・・・(笑)

和泉の家は1階にLDKを配し、その上部に大きく吹き抜けを設けたプラン。
全体を片流れの大屋根が覆い、2階建てですが、平屋感覚の住まいです。
施工はお馴染みコアー建築工房さん。来春竣工予定です。
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そして、この地鎮祭の2週間前。
構造材をお願いした鳥取県智頭町のサカモトさんをIさんと訪問しました。

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サカモトさんの智頭杉は以前豊中の家でも使わせて頂き、
Iさんは竣工見学会で構造材とMsのデザインを気に入られて依頼されました。
Msの木材は、
阪口製材(奈良・吉野)
森昭木材(高知)
山長商店(和歌山)
大澤材木(新潟)
サカモト(鳥取県智頭町)
トライウッド(大分)
TSドライ(静岡)
と、日本列島こだわりの製材所でお願いしています。
どの製材所も熱い材木屋さんです!


和泉の家は今年度のMsの長期優良住宅先導事業に該当します。
今年の先導事業は去年の提案より国産材利用とCO2削減に重点を置いた提案となります。
新しく加わった用件に「住まい手の林産地見学」があり、製材所の見学が行われました。

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どの材も美しいものを用意して頂き、サカモトさんの心意気を感じます。
乾燥具合もバッチリです!

製材所に足を運ぶことのメリットは設計者、製材側両方にとってとても大きいです。
電話やFAX・メールではやりとりできないニュアンスが相手の顔を見て、木材を見て両方に伝わりますから。

b0111223_16251287.jpg例えば・・・
写真はとてもいい材なのですが、
一面が虫に喰われているので、商品として出しにくい材です。
(もちろん性能上問題ありません!)
ちょうど上手に外壁の中に隠れてしまう箇所があったので、
和泉の家で使わせて頂く事になりました。
こういうやりとりは、やはり現場でないと成立しにくいです。


b0111223_16323123.jpgその代わりではないのですが、
リビングに見えてくる8寸梁にお勧めの材があると
工場長が出してきてくれたのが、写真の天然杉、6m!
美しいだけでなく、天然杉独特の力強さがあり、
面白みのある材です。
もちろん、Iさんにも強烈に(!)お勧めし、採用です!
これも現場に伺わないとお目にかかれない材だったと思います。


サカモトさんへの訪問は、直接木を見に行くこと、山側の人とお話しさせて頂くことの重要性、楽しさを再認識した時間でした。
Iさんも先導事業の要件関係なく、もともと
「これから住む家がどんな山からやってくる木なのか。それを知りたい」
そうおっしゃって、鳥取まで足を運ばれました。
とても熱心な住まい手です。

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社長や工場長ともたくさんお話して頂き、サカモトさんのギャラリーではたくさんの智頭杉に触れて頂きました。
杉のフローリング、足触りがやわらかく、とっても気持ちいいです。

今、Msではほぼ全ての物件、長期優良住宅の認定をとっています。
どのメーカーさんも「長持ちする家」をうたい文句にしていますが、
「長く住む家」 は 「長持ちする性能を担保している」 だけではダメなのだと思います。
そこに家に対する「愛着」がなければ人は簡単に家を壊し、新しい家を建てますから。
Iさんのように山まで足を運ばれ木と人に触れることは、新しい住まいを大事に思う気持ちがより強くなると思います。
結果本当の意味で「長持ちする家」になってくれればとても嬉しいです。

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by MsARCH2 | 2010-09-04 17:54 | 新築
岩手 遠野 100年生カラ松
久しぶりに丸太からのフローリングを手に入れました。
福島県南会津に株式会社オグラがあります。
Ms日記でもしばしば登場してきますが、
国産材の材木を販売している会社です。
MsではMOKという木材販売会社が別にあり、
Msというより三澤が
日本のあちこちで製材させているMs好みの木材をストックし、
Msで設計する現場に使用しています。

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これはウッドバンクといって
天然乾燥できる土場が奥会津にいっぱいあるのです。






今回は内地カラ松。
カラ松は以前長野県信州林産でよく注文していました。
戦前からカラ松を最初に植林してきた産地だからです。
1950年代頃から、全国的にカラ松を人工林として植えてきましたが
岩手県では100年前から植林してきたのです。
5年ほど前、小岩井牧場の防風林として植林された100年生のカラ松を丸太で購入し
化粧構造材と板材に利用したことがありました。
丸太はすごいです。迫力あります。
元玉で40㎝ぐらいですが、白太の部分はほとんどなく、まっかっかです。


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今回は岩手県遠野地方の営林署からでてきた100年生の人工林のカラ松です。
オグラの渡辺さんから、そっと耳打ちされ、おもわず話にのってしまった物件です。



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フローリング用に製材しています。
歩止りもよいように仕上げで90㎜という寸法が最終です。
仕上がりの本実板をとるためには120㎜に挽かなければいけません。
また厚み15㎜に仕上げるためには、22~23㎜にしなければ
後の人工乾燥その他の縮みを予定しなければいけません。
35㎥の丸太を購入し最終的に製品になるのは約9㎥しかないのです。
歩止り25~26%
丸太購入→運搬→貸びき→乾燥→運搬→本実、ユニフローリング加工
という約半年間の時間がかかってきます。


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そして先日、私がオグラの渡辺さんと一緒に
フローリング加工に立ち会ってきた所はいわき市です。とても遠いのです。


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渡辺さんとも充分に挽き方を協議しました。
ラミナーはほとんど赤味です。
天然カラ松に近い風合いです。
節は生き節の所もありますが、
人工乾燥にかけると結構な割合で抜けてゆきます。
それをカットしてユニフロアーとして
1.82Mの材に仕上げるのが最終製品です。

この年輪のつまり具合とても楽しみです


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左に写っているのが今回お世話になった渡辺さんです。
キーパーソン、あえて顔は明かしません!

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by MsARCH2 | 2010-09-03 18:01 | 林産地