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三澤康彦林産地を行く!② ㈱サカモトを訪ねて~智頭杉~
先日採択を受けた平成22年度1回目の長期優良住宅先導的事業。
この1棟目となる住宅の木材発注をするために鳥取県智頭町にある(株)サカモトを訪問しました。
私、三澤は天候には絶対の自信がある“晴れ男”です。
昨夜まで雨が吹き荒れていましたが、朝方雨も止み午後には晴れました!
住まい手は以前Msが豊中で設計した建物を見学されて、その縁もあり林産地が決定しました。
吉野林業の施業を習った林産地として私達専門家の中では(とりわけ日本海側林産地として)一押しです。
(株)サカモトの社長、工場長に1/30の模型まで持ち込んでどの部分に力を入れているかを説明しました。
生産者側と認識を同じくするためには、メール・電話ではなく顔をあわせて対話することが重要なのです。

b0111223_20435941.jpgb0111223_21562355.jpg(左)サカモトさんの事務所。
きれいに花の手入れがされ、素敵な事務所です。
工場内も整然とし、とても気持ちがいいのです。
左端に写っているのが、坂本社長です。
(右)事務所の2階は家具のショールーム。
これもサカモトオリジナル。柾目がきれいです。




b0111223_20515680.jpgb0111223_21571213.jpg(左)戦前に植林された高樹齢の丸太。
厳しい冬をいく度も乗り越え年輪の詰まった良材ばかりです。
(右)中温乾燥庫。
杉の成分、色目、香りをできるだけ失わないよう
中温(60℃)で10日ほどかけて乾燥させます。





打合せもほぼ終了し、お昼ごはんということになり、渓谷の奥に行くことになりました。
昨夜の雨で緑はとてもきれいです。
みたき園という森林の中にそっと佇まいを配置した料理屋さんに行きました。
茅葺の民家を移築して利用しています。

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ご馳走になったわけですが、ここは素晴らしいです!
私が訪問した中でも5本の指の中に入る環境です。
これで温泉があればNo.1になるのですが・・・。
そんなことを除いても最近の訪問の中では一押しです。




ほとんど自然そのもの、でもさりげなく手入れされた森の中には

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渓流に面してこんな桟敷があったり、     こんな素敵なカフェがひっそりとあったり、     こんな滝(!)まであるのです。





また、そこで働く おばちゃん お姉さんたちが素敵です。

b0111223_21171082.jpgてきぱきと笑いながら
みんなで水蕗(みずふき)の葉を取っているところです。
お揃いのほっかむり?が可愛いですね。






お昼ごはんの帰りに車の中からなにやら気になる建物がありました。

b0111223_21205783.jpg山形小学校という創立100年以上の小学校です。
木造の校舎がとても味わい深くいい感じで、
聞くと有形文化財に指定されているそう。
たまたま授業が午前中で終わって生徒さんもいなかったので
中を見学させて頂きました。

b0111223_21244978.jpg長い廊下にずらっと木製の連窓。
これはモダンです。
天井板、柱、床板全てがいい色に焼け美しいです。






ただ、残念な事にこの学校、2年後には他の学校と統合されてしまうそう。
今後この校舎をどのように利用したらいいか今、町のみなさんで考えているそうです。
まだまだ美しく、建物としても充分機能するこの学校。これからも愛され続けて欲しいものです。

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by MsARCH2 | 2010-06-16 22:16
三澤康彦林山地を行く!速水林業を訪ねて~尾鷲ヒノキ~
6月6日梅雨も間近の中、三重県尾鷲ヒノキで有名な速水林業を訪問してきました。
尾鷲というと以前は陸の孤島のような不便(道路)でしたが江戸時代、帆船の黒潮海流にのれば名古屋などすぐという便利さがありました。
その陸の孤島も高速道路で往復500キロを朝7時半に出て夕方5時過ぎには大阪に戻ってこれます。
休日の高速道路1850円でゆけるということもありがたいです。
今度池田で建てる住まい手を乗せて約3時間ほどで太平洋の海原が見えて速水林業に着きました。
FSC(森林認証)2000年2月日本で初めて取得した林業地です。1070haある社有林、その中で今回訪問した所は大田賀山林です。約100haの山ほとんどがヒノキ林ですが、地面にしっかりと光が入り下草が生き生きとしています。この時期ウラジロシダが雨つゆ吸って生き生きしています。降雨量4200mm/年と日本の平均の2.5倍降ります。

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私設林業博物館です。山で電動道具の無い時代、人の手で集めて伐ってはいで山元まで金馬で引く、人間の手ですべて施工する重労働の山の仕事です。
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昼のこの涼しい中で昼食です。極楽です。
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これは毎年4000人は超すといわれる見学者のための会場です。天井(屋根)がテントなので、とても明るい空間です。年間4200mm降る雨の中では会話ができないほと雨音もあるそうですが、グッドデザインです。
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昔、和田善行が言っていました。ヒノキ山はあまり日が山中にはいらない!!ヒノキの樹下には草が生えにくい!と言っていましたが、施業のなせる技です。これが人工林かと思うほどの明るい重層している林です。
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速水さんがいつものよく通る大きな声で説明している脇でメモをとる三澤文子さん。
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これは何だと思いますか?みょうがなのです。まもなく開花です。

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この下草があればこそ、葉が腐葉土になり、やがて土となり樹の栄養となるのです。1cmで100年だそうです。このカットまるでアンリールソーの絵のようです。速水さんは三澤康彦と同年代昭和28年生まれです。パナマ帽子がよく似合っています。
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速水林業の手入れがこの年輪には証拠として残ります。通直、年輪が均一です。これは凄いです。
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苗畑は自前で育てています。人員20名足らずでこの森林を育林、伐採して産業として山に利益を戻してゆきます。
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by MsARCH2 | 2010-06-07 15:54