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再び福島県奥会津 きこりの店オグラへ
4月23日 朝6時すぎの新幹線にて東京へ。
そして東北新幹線に乗り継ぎ、降りた所が那須塩原です。
レンタカーで100km走り、奥会津へ木材買出しに行きました。
奥会津はまだ冬でした。朝、雪が降っていました。桜の芽はまだ固く、1分咲きもありません。
東京のシェア事務所、安井昇さん、滝口泰弘さん、山崎たいくさん、編集の植久さん、そしてMS、
木が大好きな連中と今の坂本龍馬の海援隊を向こうはって木援隊(モクエンタイ)なる結社を創りました。
ここはとても工務店、設計者にとってキーポイントの大切な木材店なのです。
オグラには渡辺さんという担当者がいて、これがまた相当の木狂い!(使用禁止用語ですが)
当然私達と意気投合して、何か掘り出し物はないものかと躍起になって相談しています。


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これはクルミの丸太です。
このオグラ周辺から取れた正味の内地材。
框、フローリングにするととてもいいのです。
商品として出来上がりで坪20,000円以上はします。
(ア)15です。


















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これは赤松のフローリング用のラミナ
(ア)21にひいています。
大節のところはカットして、
L600~1200くらいでフローリングとします。
松板は脂がのっていて、ツヤが出てきます。














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これは天然唐松です。
樹齢100年近い赤味の魚で言うと大トロです。
赤味の唐松フローリング是非共使ってみたい。




















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これは3Mの栗、柱用です。
私は栗が大好きです。
機会あるごとに仕入れしています。

















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今回のメイン製材は安井さんの樹齢300年のモミの丸太。
丸太金額は数十万円です。
それを製材している時の真剣なまなざし。
たぶん防火の試験でも出なかった表情かもしれません。(失礼)
中が大節か小節かで金額が倍以上違いますから。












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山崎さんb0111223_1950571.jpg



両人のうれしそうな顔。
これだけ貯め込んでいますとばかりの満面の笑顔です。





















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これは番外で現地で働くこの近くの季節労働者…
ではありません。
三澤文子さんです。
ヘルメットがよく似合っています。














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製材の後は本家「亀屋」で夕食です。
ドブロク、イワナ、十割そば、たらふく食べて食べて8,000円(1泊2食)です。
これなら3,4日泊まっていきたいところです。




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ウッドバンクの小屋です。
赤松、桜、クリ、ヒバ、キハダ、
唐松、クルミ、杉、桧が主です。

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by MsARCH2 | 2010-04-27 20:21 | 林産地
芦屋の家スタート!
先日、素晴らしく晴れ渡ったよい日に芦屋のK邸が地鎮祭を迎えました。

b0111223_1111226.jpgKさんのすまいはご家族4人が住む木造2階建ての住宅です。
長期優良住宅で計画しています。
15年前の震災で多数の住宅が倒壊の中、
頑丈で長持ちして心地よい木の家を作り続けているMs建築設計事務所。
日本の地域材(杉、桧)を一般住宅の2.5倍近く使用し
街並みとしても美しく、緑いっぱいの庭含めて作ります。
今回の住まいの特徴は、1階玄関土間とピアノ室が一体となっていること。
楽器メーカーの防音室という箱物があります。
ピアノを日常に使用される住まい手は
この防音室を購入して家の中に設置するのですが、悲しいかな美しくないのです。
モノトーンの色とただのグレーの箱、
この中では感性豊かにレッスンできそうにない・・・。
と、思うのは私だけではないと思うのです。
これから新しく作る住まい、
新築時に、防音性、デザインともに両立したピアノ室を全力をもって作ります。




b0111223_1115872.jpgb0111223_1132056.jpgさて、地鎮祭の様子です。
芦屋神社の神主さんに来ていただき土地を清めていただきます。
『早朝の地鎮祭は気持ちがいいですね』と、神主さん。
地鎮の儀を行い、玉ぐしを土地の神様に捧げます。
Kさんのお嬢さんも神様に『ぺこり』可愛らしいです。

b0111223_2131332.jpg最後は家族全員で記念撮影。
この日はKさんご夫妻、それぞれのご両親などなど、総勢14名での地鎮祭でした。
なかなかこれだけの人数が集まることも難しいのですが
賑やかで楽しい雰囲気に、土地の神様もKさん一家をあたたかく迎え入れて下さったと思います。
芦屋の家は高台に建つ、2階リビングの住宅。
海までの眺望も抜けるのではと、今から楽しみにしています。













b0111223_21421762.jpgそして、数日前に遡り恒例の木配りも行ってきました。
今回は、田辺の廣本林業さんでの木配り。

b0111223_21461877.jpg施工はお馴染み、羽根建築工房さん。
木配りの前に、架構について打合せをします。
芦屋の家は2階の床が跳ねだしていたり、
構造的に工夫がいる箇所があります。
棟梁を交え、施工的にもベストな答えを出していきます。
棟梁は高槻のカフェ、『豆増』に引き続き松本棟梁。
Msの物件を担当するのも今回が3件目で
細かいことも理解してくれる頼もしい大工さんです。


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b0111223_21494359.jpg今回も目の詰まった良材ばかり。
見た目の美しさだけでなく、中身の美しさというのでしょうか、
ぎゅっと詰まった年輪は構造的にも強く、安心感を与えてくれます。
この年輪に何十年という時間が刻まれて、
ひとつの家族の住まいを支えてくれるのです。

b0111223_2150965.jpg2階の屋根に架ける小梁。
75×120と4寸角材よりスリムな材を
細かいピッチで架けリズム感を出します。
『豆増』でも行った架構です。


b0111223_2156477.jpg今回はもうひとつお目当てが。廣本さんのところにストックしていた杉の厚板です。
赤味、源平、上小から野物までいろいろな本実板が600枚!近く。

b0111223_21592250.jpg・・・きれいですね。
天井板などに使用するととても美しい空間になるでしょう。
そう思って、大量にストックしたのですが、
長期優良住宅の認定を取るために、
本実板の水平構面では床倍率が足りない・・・。
結果、この美しい材を使用できないという悲しい事態になっています。

帰りの車の中 『あの本実板をどう使うか・・・』 ひとり呟く三澤所長。
近々、お披露目出来る時がくるといいな~と思いつつ南国和歌山を後にしました。

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by MSARCH2 | 2010-04-19 22:08 | 新築
藤沢の家・木配り
3月末日、三重県松阪市の㈱コウヨウにて、現在神奈川県藤沢市で計画中のI邸の木配りを行いました。構造材は和歌山県田辺の杉を使用しています。

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写真は2月末に田辺に材料の確認に行ったときのものです。まだ乾燥前の状態ですが、その美しさは加工場に入る前から確認済みです。プレカット工場では誰も木材の木配りなど行ってはくれません。直接木材を段取りするMSだからこそ大事なセレモニーなのです!設計者自ら汗をかくことが大事です。


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木配り前、工場に並べられた杉の梁材です。やはり美しい材料が揃っています。今回は梁材、柱材など合わせて約150本の材料を使用します。これを全てチェックし、適材適所に配置していきます。

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チェック完了した材料はチョークで使用箇所を書き込んでいきます。I邸には高さ30㎝、長さ5~6mの梁を8本使用します。どれもきれいな材料ですが、化粧梁として最も良く見える場所には中でも選りすぐりの材料を持ってきています。


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小梁や柱についても全てチェックし、選りすぐりの美しい材料を見える場所に配置しています。この1本1本の美しさが、空間全体の美しさを構成するのです。

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この住宅、リビングに大黒柱があります。今回の大黒柱はタモの芯去材、とても上質な材料です。18㎝の八角に仕上げる予定です。部屋の中心に力強く立ち、建物に安定感を与えます。

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木配りは身体、頭脳、感覚全てを使う重労働です。全て完了したときには三澤もクタクタになりました。しかし、木の住まいを作るにあたり、必ず行わなければならない作業です。弛まぬ努力により、高品質の木の住まいを作り続けていけるのです。
かっこいいのですが、松阪に行くと楽しみもあるのです。

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なんと言っても松阪牛の本場です。一升瓶(いっしょうびん)という焼肉屋さんに行くのが、この木配りの後の楽しみにしているのです。
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建物は現在基礎工事中です。ここで配った木は4月中に建ち上がります。完成予定は8月、楽しみです。
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by MsARCH2 | 2010-04-15 14:33 | 新築
高槻市のカフェ「豆増」完成!
ついに高槻市のカフェが完成しました。
木造2階建て、1F作業室(焙煎室)、2Fカフェの延床20坪ほどの小さなカフェです。
施工は羽根建築工房、棟梁は松本君です。(箕面の家と連続です)


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名前は・・・『豆増』(マメゾウ)です。高槻市から亀岡へ抜ける府道6号線(枚方、亀岡線)沿いにあります。
自家焙煎にこだわり、木と珪藻土の落ち着いた空間でゆっくりと美味しい珈琲を楽しむことができます。




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外壁は杉本実板(ア)15(Jパネル防火仕様)です。この杉本実板は吉野杉です。写真では見え難いかもしれませんが、無地の杉板です。内部仕上げとして十分に使える綺麗な材料を贅沢に使いました。階段の踏板部分はクマル(ア)30無塗装です。脂分が多く水に強い材料なのであえて塗装していません。滑り止め用のリブがついています。手摺も同じ材料です。


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2Fカフェ部分です。構造材は吉野杉(ウッドベース)です。75×180の垂木がリズム良く@455で掛かりとても綺麗です。フローリング材はチークのフローリングです。チークは家具などに使われる高級材料です。土足で使う場所なので硬くて強いチークのフローリングにしました。チークの濃い色が、木と珪藻土の淡い空間を引き締めてくれます。カフェはカウンター席4席と2人用テーブル×2と4人用テーブルがあり、12人入ることが出来ます。このコーヒーハウス、店舗としての機能ですが、2階のティールームは住宅のリビングダイニングとしても十分に美しくインテリアとして成り立ちます。25~26坪の住宅としても十分に住みこなせます。総工費2100万円でこれだけの美しく頑丈な木の器です。


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カウンターとカウンター天板はタモ材です。タモの天板は幅600×長さ3m一枚物??に見える幅ハギの板です。柾目と板目を綺麗にハギ合わせているので木口を見ないと大工さんでも1枚物と間違えるぐらいです。
カウンターの椅子はスカンジナビアデザインの名作です。デザイン、座り心地ともに一級品です。



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カフェ部分にはペレットストーブが置いてあります。なんとこのペレットストーブはペレットだけでなく薪ストーブとしても使える優れものです。ならば初めから薪にストーブにすれば?と思われるかもしれませんが、ペレットストーブは薪ストーブと違い薪を置く場所が必要ありません。また高槻の森林組合がペレットを作っているのです。このカフェから森林組合まで10分ほどです。この立地条件からも『是非ペレットストーブを使いたい』とお施主さんからの要望でもありました。狭い場所にも置くことができるコンパクトタイプです(ホンマ製作所)


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南側はき出し窓の外はデッキとなっています。杉の横格子にクマル(ア)30のデッキ板です。平日は横を通る府道をトラックが走るのでお勧めはしませんが、休日は交通量も少なくなるので気持ちの良い場所になります。デッキがあることでカフェ部分にも広がりを感じます。



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テーブル席です。テーブルの材料はタモパネル、脚は前回のMs日記でも紹介したMsオリジナルのプライウッドの脚です。このテーブルは大工さんに作っていただきました。
気付いた人がいるかと思いますが、テーブル席の椅子もスカンジナビアデザインの有名な椅子です。大きさも丁度いい。座り心地も丁度いい。どこかの車のCMみたいですが・・・こちらもお勧めです。




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1F焙煎室にある焙煎機です。かなり大きな機械になります。これで5㎏用の機械です。今にも走りだし
そうな外観です。




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1Fの床はJパネル仕上げです。濃い線が入っているように見える部分はJパネルをビス留めした部分をチークの材料で隠しているのです。これは棟梁の松本君の案です。ただビスを隠すだけならダボ埋めでも良いのですが、さすが羽根建築工房です。自分の仕事に誇りをもっていることが分かります。



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4月中旬からプレオープンとなります。これから新緑の季節になり、高槻方面に行かれる方も多いと思います。美味しい珈琲と自然素材に囲まれた落ち着いた空間に是非お立ち寄りください。
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by MsARCH2 | 2010-04-13 17:59 | 新築
木の展示館「吉野サロン」完成!
吉野山の桜が咲き始める少し前、山の麓に木の展示館「吉野サロン」が完成しました。この建物は吉野材を専門に取り扱っています木材屋さん、阪口製材所のモデルハウスとして設計しています。奈良県の地域住宅モデルとして、長期優良住宅の性能を確保した展示住宅です。これまでの山、製材所の見学に加え、実際に吉野の木を使った建物を見学いただくことができます。

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吉野の街並みと調和するように、屋根はいぶし瓦葺きです。道路から屋根がよく見えるように屋根勾配を6寸勾配と高めにしています。外壁は吉野の杉板貼り+押縁とし、オスモカラーで黒く塗装しています。道路側には60㎜角の杉の格子を並べ、外観に変化を持たせています。


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内部展示スペースの床はタイル、壁は珪藻土仕上げです。天井はいつものJパネルと一味違う、赤味の吉野Jパネルです。3層のJパネルのうち、室内側1層分を吉野杉とした特注パネルです。

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「木の展示館」ということで、構造材は吉野杉に加えて、吉野山周辺で採れる杉以外の木材も柱として使用しています。ケヤキ、イチョウ、クリ、ミズメサクラなど、ちょっと珍しい広葉樹も実際に手で触れるところに配置しています。空間の中心には薪ストーブ。小さなストーブですが、断熱性能がいいので十分温まります。製材所の建物ですので、燃料の薪には困りません。

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2階ロフト空間からの写真です。棟木はトガ(ツガ)の木です。元口で45㎝あり、台持ち継ぎで継いでいます。棟木には登り梁を60㎝ピッチで掛けています。吉野杉芯去4寸角です。赤味の吉野Jパネルと美しく、力強く調和しています。ペンダントの照明器具もMSデザインです。三角柱状に格子を組んで、障子紙を貼っています。内部にはボール球3つ。吉野杉を使い、建具屋さんに製作していただきました。

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外部建具も吉野材で製作した木製建具です。ペアガラスを入れて、断熱性も確保しています。室内の建具もほとんど吉野杉で作っています。展示スペースとキッチンの間は、アンティークガラスを入れた引き分け戸です。開ければ開放的な一つの空間ですが、建具を閉めた状態にしても、ガラスが良い雰囲気を出しています。

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ダイニングキッチンです。キッチンの天板や扉はサクラの板で製作しています。床もサクラのフローリング、床暖房をセットしています。テーブルはセン厚さ60㎜の板で製作しています。木の展示館ですので、家具にも様々な木材を使用しています。

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キッチンの奥に畳の部屋があり、宿泊することも可能です。開口部の障子から柔らかい光が入ります。天井や襖には吉野で作った和紙を使用しています。可能な限り、地域の材料を使用します


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浴室です。この空間は全てコウヤマキで作りました。床のスノコ、壁・天井の板・浴槽・桶など全てです。とても良い香りが部屋に充満して、気持ちよくお風呂に入れます。コウヤマキは水に強く、浴室にはもってこいの材料です。

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外部には雨水を利用して、アプローチの一部にちょっとしたしつらえを設けています。タニタハウジングさんの協力により、ガルバの樋、雨水利用パッコンなどを使用して、小さな水溜まりを作りました。いぶし瓦にタニタハウジングさんのガルバ樋がとても似合っています。

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木の展示館の建築は阪口製材所としても数年前からの計画でした。ようやく実現し、形となったこの建物は吉野材を全国にアピールする発信源として期待されています。桜の季節には多くの人々が吉野サロンの前を通ります。少しでも多くの方にこの建物、材料を見ていただきたいと願っています。今まさに桜の季節です。この展示場は吉野山の入口にあります。たくさんのご来場をお待ちしております。
(お問い合わせ:阪口製材所 TEL 0746-32-2310 )

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by MsARCH2 | 2010-04-05 20:17 | 新築