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超長期仕様 ≪富田林の家≫ 構造見学会
11/14(土)富田林の家の構造見学会を開催しました。
週間天気予報では雨の予定だったので、しっかりと大工さんが雨養生してくれていましたが・・・
晴天に恵まれました。うれしい誤算です。
三澤は天下無敵(言い方が古いですが・・・)の晴れ男なのです。

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こちらが建て方直後の写真です。
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当日は約40人の方に来て頂きました。工務店関係者、設計者が多かったですが、中には一般の住まい手も来て頂きました。構造への関心の高さを感じます。
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構造材は奈良県吉野の阪口製材所の杉(70年以上の戦前の杉)です。赤味の綺麗な芯持ち構造材です。さすが吉野と思わせる素晴らしい材料です。参加者のみなさんも、材の美しさに驚いていました。
吉野の構造材?どうせ高いのでは?と思われるかもしれません。しかし、このグレードの材料で110,000円/㎥です。富田林の家で構造材は16㎥ほどあるので180万円ほどです。総額3,800万円の家で構造材にはたった200万円弱ほどしか使っていないのです。戦後の杉(40年~50年)の価格が80,000円/㎥とすると130万円ほどです。50万円の差で全て赤味で年輪も緻密で美しい材料が手に入ります。構造材は家の骨組みであり、設備機器のように取替えが出来ません。長く住む家を考えるときに構造材にこそお金をかける必要があります。プリウス一台分より安い値段なのです。

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Dボルトです。大工の棟梁曰く「材の中心で引っ張るDボルトは羽子板ボルトにくらべたら間違いなく強い」と絶賛していました。
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新協建設工業(施工業者)のブースです。施工中の写真をパネルにして説明していました。工務店関係者も多かったので使っている材料や施工方法に興味深々でした。
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柱の含水率です。全てではありませんが、柱材は同じような数値でした。天然乾燥ですが優秀です。
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天気も良かったので一部の方には足場を登っていただき、屋根の「そよ風」採熱パネルの施工状態も見ていただきました。太陽の熱を利用したパッシブソーラーシステムとして富田林の家では「そよ風」を採用しています。普段板金の中で見えない部分ですが、運よく施工中を見学することができました。(そよ風について詳しくはここをご覧ください)
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多くの方に参加して頂き、盛況の内に見学会は終了しました。丁寧に見学してくださった参加者の皆様、また見学会を了承してくださいました。住まい手に感謝です。竣工見学会が楽しみです


11/28(土)に静岡県浜松市で行っている「遠江の家」(Ms日記では浜松の家)の完成見学会が行われます
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by MsARCH2 | 2009-11-17 14:28 | 長期優良住宅
朝のひととき
Ms建築設計事務所の所長の朝は早いのです。夏と冬では若干の違いはありますが、11月ごろの起床は4時前後。これが夏場だと3時半には起きています。
なぜそんなに朝が早いのとよく質問されますが、早い話、夜寝るのが早いのです。
もう21時には寝床にはいって、頭が枕につくかつかないくらいにはもう寝てしまっています。(寝つきがとてもいいのです)
早起きするととても健康によいとよくHOW TO BOOKにはかいていますが、私は早起きと朝風呂と朝食の3セットをかかしたことはありません。
たまに出張などでシティホテルに泊まるときは、可能な限りパブリックバスのあるホテルを探して予約します。
自宅と事務所が3秒の距離で移動できます。以前はよく友人が夜飲み会などに誘っていただけたのですが、私が21時には寝る習慣がここ10年近く続いているので友人もあきらめて、あきれてお誘いの電話もありません。
朝4時に起き、30~40分昨日の仕事、スタッフの仕事のチェックをして、ここから12kmはなれている24時間利用できる公衆銭湯にゆきます。この入浴の40分がとてもいいのです。今日の予定、プランの空想、スタッフへの指示などスチームサウナ、温浴、冷水浴など繰り返している内に頭がクリアーになってきます。至福の私の大切な時間です。
朝が早いため、朝食に今日一日のエネルギーの源があるので、朝けっこうたべます。最近の学童の50%以上も朝食を食べないようですが、この朝食、私が文子さんの分までつくります。私の趣味ですから!!



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このお盆と杉うずくりのおわんが毎日の器です。
デザインが家業ですから形にこだわります。
お盆は木曽で購入した栗の尺物です。
ちょうど30cm角です。
この味噌汁椀は4寸の深いものです。
たっぷりと普通より2倍は入る汁物です。
これを毎日、茶の間で二人向かい合わせで
食べています。




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秋の栗をいただき、栗ご飯となりました。四国へ出張したとき、ハンペンをいただき、魚は結構好みですが、サワラの味噌漬けです。野菜はけっこう気にしてとっていますが、ほうれん草のおひたし、里芋の小鉢、三澤家の味噌は麦味噌が大好きです。それも鹿児島の味噌が気に入っています。


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ご飯は白米、おかゆなどもありますが、玄米が体にいいと聞きましたので、電気釜ではなく土鍋で毎日たきます。強火で21分むらしが30分もあれば、歯ごたえのある玄米ごはんができます。よくかみます。味噌汁にはたっぷりねぎを入れて、梅干、らっきょ、柿とトマトが
そえてあります。


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玄米ご飯、ブリのみりん漬け、梅干は紀州産ときめています。
たっぷりはいった野菜味噌汁
かぶら大根のおひたし。


毎日、朝の献立を考え、夕方マーケットに買い物にゆくのが私の趣味です。
もう11月中です。薪ストーブの季節です。
朝一番6時ごろ、薪をくべ、朝食の時は、茶の間がほかほか暖かくなります。
寒い冬もこの薪ストーブがあれば心強いです。
生活を楽しく実践することが設計行為にとても役立つのです。住まいを楽しく暮らす工夫があります。

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by msarch2 | 2009-11-16 17:36 | その他
鳥取・智頭~大山を巡る  続
ツアー2日目、晴天です。
鳥取大山にはMsが設計したパン屋さんがあります。
地元産の杉を使用し、大工さんもすぐ近くの方でしたから、とてもスムーズに工事もはこびました。
鳥取県の建築コンクールで最優秀賞も頂きました。
大山の綺麗な空気、水の中で、外壁の杉板、まったく何も塗っていません。
もともと、杉の赤味の強い板を張ったので、5年経った今、グレーに変化しています。
天然酵母のパン屋さんでも、無添加のパンですから、住まいも無添加です。

構造・温熱性能環境も優れています。
積雪加重:1.86m、屋根に積雪しても、十分耐えるよう計算しています。耐震性能も、安全率1.5倍を確保し自然災害による外力に対応できる強度となっています。
断熱性能は次世代基準まで上げており、寒冷地でありながらも、良好な室内環境を保つことが出来ます。
また、構造材は(柱・梁・Jパネル)は鳥取県産材であり、ウッドマイレージ(運搬距離)が短く、運搬による
CO2の排出量を低減しています。

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店主さんが天然酵母について説明してくれています


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展望良くするため店舗の床のレベルを1.5mあげています。大山が一望、気持ち良い!
外壁杉板の色合いが良いです

次の訪問地は、協同組合レングスです。レングスが生産するJパネル(杉3層パネル)は、Ms建築設計事務所が関わって開発された部材です。
構造材であり、化粧材にもなる優れたものです。
普段、Msでよく使うJパネルですが、スタッフは工場に行くのは今回が初めてです。
スクール生はもちろんMsスタッフも、興味津々に見学していました。

単体で壁倍率2.5倍(近日中3.2/3.6倍にUP)あり、水平構面の床倍率は、3.0倍(4周釘打ち)あります。
長期優良住宅で水平構面の倍率確保が必要なため、Jパネルは大人気で在庫は品薄状態です。
床、屋根(天井)についてJパネル現し仕様で準耐火構造の大臣認定も取得しており、準防火地域での木造3階建てをJパネル現しで建てることができます。


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山積みの丸太、2週間ですべてJパネルに変わります



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 右に見えるのがツインソーです                         板の巾を合わせていきます
 2面カット出来るので効率がよいです                


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 カットした板を巾ハギする工程です                単層巾ハギ板を3枚重ねで圧着しています
 


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節を補修する工程                                 出来上がったJパネル




MOKスクール、今年の講義もあと1回です。スクール生は教室からフィールドへ出て行きます。
実際の「現場」、「もの」をみて設計に活かすことがとても大事です。

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by MSARCH2 | 2009-11-11 11:30 | MOKスクール
鳥取・智頭~大山を巡る 初日
2009 MOKスクールフィールドツアー -鳥取・智頭~大山-

今日は鳥取・智頭~大山の1泊2日のツアーの初日です。
林産地、原木市場、製材所、重要文化財ふくめてたっぷりのウッド尽くしの学習ツアーでした。

まずは、津山の鈴鹿製材所
地松製品の中でも一番だと思います。
構造材、枠、フローリング、階段板まで、黒松・赤松・カラ松など部位ごとに特徴づけて製品としています。
人工乾燥もしますが、松特有の油脂が抜けない程度にゆっくりと乾かします。(70℃)
残材は人工乾燥の燃料となり、無駄なく皮から芯材まで有効利用しています。

地松はもう利用できないのではないかと思われる工務店、設計者の方々、是非とも鈴鹿製材を訪ねてください。
普通の松構造材で¥80000/㎥くらいで揃います。



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やはり松にも伐採時期があり10月~2月と限られます。(寒切りです)活動が活発な時期に伐採された松は、白太にカビが生え、商品になりません。
俗にいう「アオ」が入り、見た目がとても良くないのです。


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アオ(カビ)が出た松。



中国地方の松は、夏目と冬目がはっきりしており、油分が多く経年により風合いが増すのが特徴です。
色の変化も木材の楽しみのひとつです。


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超仕上げで手触りが良いです。鈴鹿製材の倉庫です。



フローリング材、階段板だけかと思いきや、奥には、黒松の大黒柱や幅広の板、大判の板を見つけました。大トロ、中トロの地松が天然乾燥の中、ストックされています。

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次は、杉ブランドである智頭杉を扱う、㈱サカモトにお邪魔しました。智頭は鳥取県の東部にあり、吉野林業の施行を学んだ杉の産地です。
建材だけでなく、智頭杉の巾ハギパネルや、家具、ブラインドなどインテリアも揃えることが出来ます。
杉のブラインドは、珍しいだけなくグッドデザイン賞も受賞してます!

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2枚重ねの桟積:桟木の痕がつくのを防ぎます↑


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引き違い戸のデザインが特徴的なTV台。


雪に耐え、強く育った杉が智頭の杉です。
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積雪のため枝が下に垂れています。樹齢300年以上の江戸時代の杉の立木は圧巻です!
大人4人でやっと幹に手が回ります。直径100cmはあります!!


有形文化財 石谷家  
大庄屋西谷家の住まいは林産地ならではの贅を尽くした住まいです。
棟まで12mはあります。梁は当然、地松で組んであります。
江戸時代は、塩の取引で財をなし、明治、大正、昭和は木材で財をなし、この住まいがその証です。
この住まいを今の建設費でいうと10億とかかかるそうですが、いくらお金をつんでも木材そのものがないというのが現在の林業の実態です。

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初日最後の目的地は石谷林業丸太市場です。
訪れたときは、丸太が新たに搬入され、仕分けされていました。晩秋は原木取引の一番いいものが出てきます。
現在の流通量や取引原価などを説明していただきました。
皆さんもご存知のように、最盛期に比べると流通量は減り、原価は下がっているということです。
昭和56年度は、今の価格の最高で5倍はあったといわれています。

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by MSARCH2 | 2009-11-09 11:45 | MOKスクール