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「高の原の家」が竣工しました!!
「高の原の家」が竣工しました!
5月から着工してから半年以上かけて、
丁寧に高山工務店さんに造り上げていただきました。
ヤマトタテルメンバーの気合の入った材料を使い、
尾崎春蒼園の植栽も入り、屋内外とも気持ち良い空間になりました。

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玄関アプローチは長野諏訪の鉄平石。
チークの玄関扉に荏ゴマ油を塗ったのでツヤツヤと良い色になりました。
奥のデッキは奈良吉野の桧です。

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フローリングはクルミ、玄関敷台は栗のナグリ加工に漆塗り、カウンターは赤松板と、
三澤お得意の木のコーディネートです。
構造材は吉野杉、天井板は紀州杉と、各林産地の自慢の材で造り上げた、
セレクト品の住まいになりました。
建具には土佐の柿渋紙を張っています。
壁は屋内外とも珪藻土塗りと天竜産の杉板張りです。

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洗面・浴室の床はコルクタイルなので冬でもひんやりしません。
壁・天井はサワラ、建具は桧カビや腐りに強い樹種を使っています。
フロフタも吉野の阪口製材の高野槙で、福田棟梁の手作りと手を抜きません。
腰壁は黒御影石を使い、落ち着いた雰囲気にしました。
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物干し専用のサンルームも造りました。
広い窓と半透明のポリカ屋根から光が差し、晴れた日は今の季節も暖かい空間です。

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階段は唐松板です。
開口を空けてリビングとつなぐことにより、
光・風・目線が緩やかにつながります。
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2階の天井はほぼ無節の天竜杉です。
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Ms定番の吊バルコニーに桧板を張り、横格子をつけることで、
上品に目隠しを図りました。

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11/24(祝)に完成見学会を行いました。
あいにくの雨にも関わらず、住まい手の方やプロの方にじっくり見学いただきました。
Msの実際の住まいを見学する機会は貴重ということで、
東京・宮崎など様々な地域からも足を運んでいただきました。
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見学会に快くご了解いただいたUさんご夫妻心よりありがとうございました!
あとは、まだ完成をご覧になっていないUさんのお引越しを楽しみに待つばかりです。
蓄熱暖房や床暖房でじわじわ暖めながら、入居をお待ちしております!

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by MsARCH2 | 2008-11-25 22:24 | 新築
MOKスクール天竜ツアー
毎年恒例の林産地ツアー
今年は、天龍林業(静岡県)に15日(土)~16日(日)の2日間行ってきました。
数多くの有名林産地の中でもピンのT.S.ドライシステム協同組合を、大阪からMOKスクールの生徒と共に尋ねました。

天然乾燥、新月伐採にこだわり、在庫は50棟以上と人工的な物を一切付加しないで、ゆっくりと時間をかけています。また、虫の付き難い、カビの生えにくい伐採時期を選び、自然の力を最大限に生かした林業を営んでいます。
伐採して、葉枯らし、丸太で乾かし、製材してからもまた乾燥させる。製材が、伐採から2~3年は当たり前とまでのこだわりのグループです。
このグループの榊原さん・森下さん・鈴木さん。とても熱すぎる人たちです。「バカ」でなければここまでやれないとまで自負する製材所なのです。
これに匹敵する製材所は、西では、奈良の阪口製材所ぐらいかもしれません。
MOKスクール生は、この現場をみて身が縮み引き締まる思いです。ここまで山側の人たちの努力があるのだから、川下の私たちも、それに十分答えるだけの技量、熱意をもって都市部に是非ともアピールしてT.S.ドライを高めて行こうと、帰路のバスの中で心に残るツアーでした。
Msでも以前紹介した愛知県のH邸の構造材には、T.S.ドライの木材を使用しています。





大阪から約5時間でようやく到着。山へ入る前に、まずは腹ごしらえ。
T.S.ドライの方々にまかなっていただき、猪汁や炊き込みご飯、焼き川魚達をご馳走になりました。b0111223_2029113.jpg


T.S.ドライでは、山師全員が、材料管理のための端末を持ち、立木の状況やヤング係数の測定を行っています。
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伐採の体験もさせていただきました。岐阜県立森林文化アカデミーの杉原君もがんばりました。
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80年生の杉です。伐採直後に管理のためのバーコードが貼り付けられます。
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参加者みんなで記念撮影
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夕食は、水窪町の伝統料理を満喫しました。山の民は昔、あわ・ひえなどの雑穀を食していました。
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新月材センターでは、製材の実演。広大なストックヤードでは、天然乾燥中の材料のストックが約50棟分あります。
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昼食も、ご馳走をまかなっていただき、榊原さんへ新月材の違いを説明していただきました。
写真は、新月伐採材と通常伐採材の白蟻食害状況を比較説明していただいています。
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榊原商店の土場には、輪掛け乾燥で丸太がダイナミックに置かれていました。
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by Msarch2 | 2008-11-17 20:11 | MOKスクール
屋久島の地鎮祭
7月15日に住まい手と一緒に初めて屋久島に行き、
11月5日、順調に大工さんとの予算折衝も終了し、清々と地鎮祭を迎えました。

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当日、現場は山林ゆえ建物の周りの木を伐採し、その場所の地面の高さをそれぞれ測り、あまり残土が大量に出ないように建物の基礎の高さを決めなくてはなりません。
この判断が、簡単に見えて難しいのです。周辺の土地環境を見渡して決定しなくてはなりません。
南面に自生している樹高5~6Mの地元では「バカ木」と呼ぶ木を伐採し、南の日差し、海への眺望がいい形に敷地環境を整えていきます。
建物は、高さ2Mの強靭な高基礎に守られた上に、「木箱」の住まいを創るため、廻りの森を上から見渡す形の空中の住まいなのです。

ただし、大海原から超弩級の台風がやってくるので、このコンクリートのアンカーといえる基礎と「木箱」は、イカリでつながれていなければ、庇だけでなく「木箱」も吹き飛ぶかもしれません。

住まい手の方はよくご存知ないかと思うのですが、実は、地震のエネルギーの力と台風のエネルギーとでは、台風のエネルギーのほうが、大きくダメージを受けるのです。
風速30~40mの風の波がきても、吹き飛ばない隠れた工夫がいるのです。

私たちが、阪神大震災時、倒壊した木造から学んだ、とても頑丈なDボルト(柱と梁、基礎、土台、柱)をしっかりとつなぎます。ちなみにこれを無理やり引き裂くには、約5t(1本当たり)ものエネルギーが必要です。2000ccの車4台分です。
普通は、羽子板のような短冊金物を一般の住まいに使用しますが、全ての構造材が化粧で見えます。そんな無粋なことはできません。
Dボルトはまさに、真壁工法のため生まれた金物です。グッドデザイン賞もいただきました。
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↑DボルトとDボルトの納まり例




接合部分の金物といっても、いくら接合部をかためてもダメなのです。
「木の住まい」はしっかりと台風にも耐えうるように、壁が頑丈でなくてはいけません。しかし、合板は、この湿気の多い屋久島では、絶対に禁じ手です。

Msは開発する能力もあります。「無いものは工夫してつくる」
23年間「木の住まい」を創ってきて、土壁・筋交・合板など、外壁の下地となる構造上有効な壁をいかに造るのか、地震に強い構造用合板が最後の選択だけど、あまり使いたくない。

Ms三澤は、日本の山が大好きなのです。
ベニヤでなく、木材を工業化して均一な品質にした「木」らしい構造用面材を創造したいと思っていたところ、うまく相手が現れました。静岡で製材業をしている会社がJパネルの原型を持ち込んできたのです。
ものは杉三層パネル。日本の杉を工業化したものです。プロセスはいっぱいあったけれど省略します。最終形として、全国で、木造の床・外壁下地・野地板で日常的に使用されています。
グッドデザイン中小企業長官賞もいただいています。
火にも、地震にも強く、限りなく無垢に近い工業木材。
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↑JパネルとJパネル施工風景



このDボルト、Jパネルのセットが自然災害の最たる場所、屋久島で性能を発揮します。




地鎮祭の魚「こいもどき?」のような顔をしています。
地元屋久島の焼酎「三岳」(手に入りにくい焼酎で大阪の酒屋では¥6,000で売っていた)が4本も並び、住まい手も大々満足です。
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この日から来年4月まで、大阪スピードではなく、地元屋久島スピードで確実にしっかり施工してゆきます。工事関係者の皆様よろしく!!

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by Msarch2 | 2008-11-07 14:30 | 新築