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MOKスクール 加子母ツアー
5月21日・22日とMOKスクール恒例の林産地ツアーに行って来ました!
東濃ヒノキの主産地として知られる岐阜県中津川市加子母に総勢20名程で訪れました。
今回のツアーが実現したのも、以前MOKスクールで講義していただいた中島工務店さんのご厚意によるものです。
この場を借りて、お礼申し上げます。
中島社長 ありがとう!!

一日目は、中島社長直々のエスコートで
神宮備林・木曽ヒノキ備林と、裏木曽の山林を見学させていただきました。
途中、山向こうに雪の残る御嶽山が雄大な姿を見せていました。

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114k㎡ある加子母の95%が山林です。
山の上方は年間を通じて気温が低く、雨量が多い上、地盤の浅い部分にホドゾル土壌を形成
浅く広い根を張るヒノキが多く自生する要因となっているのです。
杉を多く扱ってきたMsですが、ヒノキも構造材やデッキ材など随所に取り入れています。


神宮備林は伊勢神宮の遷宮用材として納められる御用材を採取する森林のことで国有林の為、許可を得なければ入ることはできません。
この貴重な山林を社長とともに案内していただいたのが中島工務店の中川さん。
以前は林野庁に勤められており、山に関して非常に詳しく、MOKスクール生からの質問攻めにも丁寧にお答えいただきました。

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350年と樹齢が高く、大きなヒノキが自然林として残っています。
かつて裏木曽の山林を納めていた尾張藩が「ヒノキ一本、首一つ」と、厳しい規制を敷くことで乱伐から守ってきた経緯があります。
しかし、国有林となった今でも管理の目をくぐった盗伐被害があるそうです。



「三ツ緒伐り(みつおぎり)」と呼ばれる特殊な方法で御用材を伐採します。
この方法は伐倒方向が正確で、芯抜けや、突き割れが少ないのです。
写真のような三ツ緒伐りで伐られたヒノキの切り株を所々で見ることができます。

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次は、二代目大ヒノキを見るために少し移動。

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樹齢千年!
パワースポットからエネルギーをいただいて帰ります。


エンドユーザーに山を見に来てもらいたいという中島社長。
都市で暮らす住まい手と、日本で林業を営む方々とを結びつける、それが持続可能な山林・社会をつくっていくのです。
中川さんの試算で年間6,000万㎥までは国産材を利用しても、持続していけるそうです。

伊勢の遷宮は20年に一度です。そのたびに10,000㎥のヒノキが必要とのことです。
そんなに頻繁に建てては木曽のヒノキは本当になくなってしまいそうです。
いいのか、悪いのか
考えさせられてしまいました。

この後、加子母にあるバンガローにてバーベキュー

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中島工務店さん・MOKスクール生同士の交流の場となりました。


二日目は、ぱらつく雨の中
かしも大杉→乙女渓谷→かしも産直市→東濃ひのきの家→加子母小学校・ふれあいコミュニティーセンター→明治座と、盛り沢山です!

国指定天然記念物のかしも大杉は、樹齢千数百年、高さ31m、幹周り12.4mの巨木。

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この大杉のある大杉地蔵尊には赤子にまつわる言伝えがあり、祈願に来る方も多いのです。
見上げる程の大きな杉を見た後は乙女渓谷へ
加子母川の源流に向かって進みます。

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早朝のきれいな空気をいっぱい吸い込み運動をした後は、産直市で腹ごしらえです。
木曽地方の郷土料理である朴葉寿司をいただきました。
朴の葉は大きく、芳香による殺菌作用があります。


その後、協)東濃ひのきの家のプレカット・乾燥炉・集成材加工・造作材加工の工場見学へ。


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加子母中に工場があり、木材に関することなら何でもお願いできます。
ただ、中島工務店さんの工場には製材部門がありません。
それは、地場の製材屋さんとも関わりながら地域の活性化を願う中島社長の考えによるところでしょう。

工場で加工したものを近くの木のなんでも市場で購入することができます。
ついつい私も熱が入ってしまいます。

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次は加子母小学校とふれあいコミュニティーセンターの見学です。
これは木材産業構造改革強化促進整備事業の一環で
大断面の集成材を取り入れた木造建築物です。
この他にも加子母には大断面集成材を用いた建物があります。


そして最後に明治座という明治27年に建てられた地芝居小屋を見させていただきました。

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中島社長、中川さん、社員のみなさん、そして私達を最後まで安全に送り届けてくださった小川さん
本当にありがとうございました。
非常に有意義な2日間となりました。
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by MsARCH2 | 2011-05-25 20:48 | MOKスクール
和歌山 田辺ツアー
11月6・7日秋晴れのもと、
MOKスクール恒例の秋のフィールドツアーへ行ってきました。
総勢20名程で、和歌山は田辺へ向かいます。

一日目は、山長商店さんの植林地→貯木場→工場と、木の動きに沿っての見学です。
山長商店さんの山は紀伊半島南部に約5000haも占めています。
その山の木を植林から育成、伐採、製材、乾燥、仕上・強度検査、選別、プレカットに至るまでの全ての工程を一貫して提供しているのです。

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全ての根本となる山の管理をされているのが松本さん。
松本さんの説明は、パネルや材を使って丁寧で非常に分かりやすくスクール生に好評でした。
95%以上が個人所有であるという和歌山の山の特徴によって良材が生まれた、
と松本さんはおっしゃっていました。
山持ちさんが互いに切磋琢磨した結果なのでしょうか。

b0111223_18581775.jpgもちろん、近くには奈良吉野にも良材があります。
ただ、それぞれの特徴が異なるのです。
樽丸林業を起点に発達してきた奈良の吉野では
密林(10,000本/ha)による緻密な年輪を持つ材が、
一方の田辺では建築用材としての材が必要とされました。
そのため、田辺の材は(5,500本/ha)芯に近い部分では少し年輪の間隔が開いて、外側では密な年輪となるのです。
目的に応じた結果が各地の材の特徴を生んでいるのです。


b0111223_18592665.jpgさて、今回の田辺の山の中でも〝住み分け〟が行われています。
「適地適木(てきちてきぼく)」
これは木々の育成のしやすさによって、
例えば杉は水分の多い山の裾や谷に、一方山の上方には桧を植えるという
山の人たちが基本としている言葉です。
山側の「適地適木」があってはじめて
工務店・設計者の「適材適所」が成立するのです。


b0111223_1903141.jpg木には〝腹〟と〝背〟があるのをご存知でしょうか。
斜面に立つ木は、光を求めて開けた方向(写真右側)に枝を伸ばす傾向があります。
そして地面と立木(足元)との関係に注目すると、鉛直方向まっすぐではなく、
少し膨らんでから上へと伸びているのが分かります。
これは、材としてまっすぐっでないために良材ではない、とされるかもしれないですが全くの逆なのです。
横架材(梁)を考えた時に、腹の部分を下、背の部分を上にすることで粘り強くなります。
必然的に室内から梁を見上げた時に節の少ない面が腹となって、
力学的にも美学的にも理にかなっているのです!


b0111223_191740.jpg青空のもと、木々に囲まれてお昼を食べた後は貯木場へ向かいます。


b0111223_1915471.jpgここでは元玉と、2番玉以降のものに分けられて長さごとに管理されています。
見学している間にも次々と丸太が運ばれてきます。
年間30,000㎥の原木の出入りが行われているのです。
さすが年間700~800棟の物件に対応されている山長さんです!。


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山から運ばれてきて、
トラックの荷台に積まれた丸太を土場に〝置く〟作業を見ることができました。
まず丸太を〝置く〟スペース横にトラックをつけます。
そしてチェーンやつっかえを外して
運転手さんが反対側からチェーンを引くと、
トラックを傾けて丸太は一気に定位置に納まりました。
迫力のある、なんとも原始的な手法に圧倒されながら次の目的地へ向かいます。


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次は山長商店の榎本さん(常務取締役)に説明していただきながらの工場見学です。
最新のシステムが稼働しています。

b0111223_1935581.jpgまずは、減圧式乾燥機。
この乾燥機では機内の圧力を最大0.2気圧まで減圧することができるそうです。
減圧することで水の沸点を下げて従来よりも低い温度(70数℃)での乾燥か可能になります。
これにより、①表面・内部割れの減少②白味部分が茶色くならない、といった利点があるのです。
この減圧乾燥機1機で50㎥(実際には桟を入れる為45㎥程度、柱で900本くらい)の材が一度に乾燥可能です。


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次は、徹底された品質管理です。
ここではヤング係数と含水率を測定しています。
基準値に満たない材はレーンから外されます。
リアルタイムに測定結果が機械表示され、材自体に印字されます。
写真の材はプレカットも済み梱包されて納品待ちのものですが、
「SD20 E90以上」の数字が印字されているのが分かります。
含水率20%、ヤング係数90以上といった情報が全ての材に対して表記されます。
ちなみに写真右手に見えている水色と白色のテープは、物件ごとに組み合わせを変えて、積み下ろしの際に認識しやすくするために全ての梱包に付けられています。
さて、ここで測定された結果は選別の工程で重要となります。
例えば、ヤング係数90と110の材があったとします。
基準値を90以上としているなら、この2つの材は対等のものとして扱うことが可能ですが、山長商店さんでは違います。
より荷重のかかる1階柱にヤング係数110の材を、屋根荷重のみで比較的荷重の少ない2階柱にはヤング係数90の材を選別するのです。
簡単にはまねできない細やかな対応です!


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一日目の夜には山長商店の榎本社長、榎本常務、社員さんと和歌山の建築家 中村伸吾さんを交えての交流会が行われました。
日中の見学の場とはまた異なった交流・意見交換ができ有意義なものとなりました。

日が変わって2日目は、
榎本社長宅(設計:渡辺明氏)を社長自ら説明していただき見学させていただきました。
(個人住宅のため写真掲載は控えさせていただきます。)

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その後は語り部さんの説明を聞きながら、短距離ではありましたが熊野古道を堪能し、熊野本宮大社へ参拝、熊野本宮館の見学を行いました。
ここでも榎本社長が展示の地図を前に木材のルートを説明下さいました。

榎本社長、榎本常務はじめ、社員の方々、松本さんのご協力のもと非常に有意義な2日間となりました。
ありがとうございました。


今年度のMOKスークールは12月の講義を残すのみとなりましたが、
来年度のフィールドツアーも現在計画中です。
講義では伝わりきらないものがフィールドツアーにはあります。
みなさんにも是非山の声を、工場の声を、お聞きいただきたと思います。

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by MsARCH2 | 2010-11-09 08:09 | MOKスクール
鳥取・智頭~大山を巡る  続
ツアー2日目、晴天です。
鳥取大山にはMsが設計したパン屋さんがあります。
地元産の杉を使用し、大工さんもすぐ近くの方でしたから、とてもスムーズに工事もはこびました。
鳥取県の建築コンクールで最優秀賞も頂きました。
大山の綺麗な空気、水の中で、外壁の杉板、まったく何も塗っていません。
もともと、杉の赤味の強い板を張ったので、5年経った今、グレーに変化しています。
天然酵母のパン屋さんでも、無添加のパンですから、住まいも無添加です。

構造・温熱性能環境も優れています。
積雪加重:1.86m、屋根に積雪しても、十分耐えるよう計算しています。耐震性能も、安全率1.5倍を確保し自然災害による外力に対応できる強度となっています。
断熱性能は次世代基準まで上げており、寒冷地でありながらも、良好な室内環境を保つことが出来ます。
また、構造材は(柱・梁・Jパネル)は鳥取県産材であり、ウッドマイレージ(運搬距離)が短く、運搬による
CO2の排出量を低減しています。

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店主さんが天然酵母について説明してくれています


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展望良くするため店舗の床のレベルを1.5mあげています。大山が一望、気持ち良い!
外壁杉板の色合いが良いです

次の訪問地は、協同組合レングスです。レングスが生産するJパネル(杉3層パネル)は、Ms建築設計事務所が関わって開発された部材です。
構造材であり、化粧材にもなる優れたものです。
普段、Msでよく使うJパネルですが、スタッフは工場に行くのは今回が初めてです。
スクール生はもちろんMsスタッフも、興味津々に見学していました。

単体で壁倍率2.5倍(近日中3.2/3.6倍にUP)あり、水平構面の床倍率は、3.0倍(4周釘打ち)あります。
長期優良住宅で水平構面の倍率確保が必要なため、Jパネルは大人気で在庫は品薄状態です。
床、屋根(天井)についてJパネル現し仕様で準耐火構造の大臣認定も取得しており、準防火地域での木造3階建てをJパネル現しで建てることができます。


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山積みの丸太、2週間ですべてJパネルに変わります



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 右に見えるのがツインソーです                         板の巾を合わせていきます
 2面カット出来るので効率がよいです                


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 カットした板を巾ハギする工程です                単層巾ハギ板を3枚重ねで圧着しています
 


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節を補修する工程                                 出来上がったJパネル




MOKスクール、今年の講義もあと1回です。スクール生は教室からフィールドへ出て行きます。
実際の「現場」、「もの」をみて設計に活かすことがとても大事です。

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by MSARCH2 | 2009-11-11 11:30 | MOKスクール
鳥取・智頭~大山を巡る 初日
2009 MOKスクールフィールドツアー -鳥取・智頭~大山-

今日は鳥取・智頭~大山の1泊2日のツアーの初日です。
林産地、原木市場、製材所、重要文化財ふくめてたっぷりのウッド尽くしの学習ツアーでした。

まずは、津山の鈴鹿製材所
地松製品の中でも一番だと思います。
構造材、枠、フローリング、階段板まで、黒松・赤松・カラ松など部位ごとに特徴づけて製品としています。
人工乾燥もしますが、松特有の油脂が抜けない程度にゆっくりと乾かします。(70℃)
残材は人工乾燥の燃料となり、無駄なく皮から芯材まで有効利用しています。

地松はもう利用できないのではないかと思われる工務店、設計者の方々、是非とも鈴鹿製材を訪ねてください。
普通の松構造材で¥80000/㎥くらいで揃います。



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やはり松にも伐採時期があり10月~2月と限られます。(寒切りです)活動が活発な時期に伐採された松は、白太にカビが生え、商品になりません。
俗にいう「アオ」が入り、見た目がとても良くないのです。


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アオ(カビ)が出た松。



中国地方の松は、夏目と冬目がはっきりしており、油分が多く経年により風合いが増すのが特徴です。
色の変化も木材の楽しみのひとつです。


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超仕上げで手触りが良いです。鈴鹿製材の倉庫です。



フローリング材、階段板だけかと思いきや、奥には、黒松の大黒柱や幅広の板、大判の板を見つけました。大トロ、中トロの地松が天然乾燥の中、ストックされています。

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次は、杉ブランドである智頭杉を扱う、㈱サカモトにお邪魔しました。智頭は鳥取県の東部にあり、吉野林業の施行を学んだ杉の産地です。
建材だけでなく、智頭杉の巾ハギパネルや、家具、ブラインドなどインテリアも揃えることが出来ます。
杉のブラインドは、珍しいだけなくグッドデザイン賞も受賞してます!

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2枚重ねの桟積:桟木の痕がつくのを防ぎます↑


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引き違い戸のデザインが特徴的なTV台。


雪に耐え、強く育った杉が智頭の杉です。
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積雪のため枝が下に垂れています。樹齢300年以上の江戸時代の杉の立木は圧巻です!
大人4人でやっと幹に手が回ります。直径100cmはあります!!


有形文化財 石谷家  
大庄屋西谷家の住まいは林産地ならではの贅を尽くした住まいです。
棟まで12mはあります。梁は当然、地松で組んであります。
江戸時代は、塩の取引で財をなし、明治、大正、昭和は木材で財をなし、この住まいがその証です。
この住まいを今の建設費でいうと10億とかかかるそうですが、いくらお金をつんでも木材そのものがないというのが現在の林業の実態です。

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初日最後の目的地は石谷林業丸太市場です。
訪れたときは、丸太が新たに搬入され、仕分けされていました。晩秋は原木取引の一番いいものが出てきます。
現在の流通量や取引原価などを説明していただきました。
皆さんもご存知のように、最盛期に比べると流通量は減り、原価は下がっているということです。
昭和56年度は、今の価格の最高で5倍はあったといわれています。

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by MSARCH2 | 2009-11-09 11:45 | MOKスクール
MOKスクール天竜ツアー
毎年恒例の林産地ツアー
今年は、天龍林業(静岡県)に15日(土)~16日(日)の2日間行ってきました。
数多くの有名林産地の中でもピンのT.S.ドライシステム協同組合を、大阪からMOKスクールの生徒と共に尋ねました。

天然乾燥、新月伐採にこだわり、在庫は50棟以上と人工的な物を一切付加しないで、ゆっくりと時間をかけています。また、虫の付き難い、カビの生えにくい伐採時期を選び、自然の力を最大限に生かした林業を営んでいます。
伐採して、葉枯らし、丸太で乾かし、製材してからもまた乾燥させる。製材が、伐採から2~3年は当たり前とまでのこだわりのグループです。
このグループの榊原さん・森下さん・鈴木さん。とても熱すぎる人たちです。「バカ」でなければここまでやれないとまで自負する製材所なのです。
これに匹敵する製材所は、西では、奈良の阪口製材所ぐらいかもしれません。
MOKスクール生は、この現場をみて身が縮み引き締まる思いです。ここまで山側の人たちの努力があるのだから、川下の私たちも、それに十分答えるだけの技量、熱意をもって都市部に是非ともアピールしてT.S.ドライを高めて行こうと、帰路のバスの中で心に残るツアーでした。
Msでも以前紹介した愛知県のH邸の構造材には、T.S.ドライの木材を使用しています。





大阪から約5時間でようやく到着。山へ入る前に、まずは腹ごしらえ。
T.S.ドライの方々にまかなっていただき、猪汁や炊き込みご飯、焼き川魚達をご馳走になりました。b0111223_2029113.jpg


T.S.ドライでは、山師全員が、材料管理のための端末を持ち、立木の状況やヤング係数の測定を行っています。
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伐採の体験もさせていただきました。岐阜県立森林文化アカデミーの杉原君もがんばりました。
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80年生の杉です。伐採直後に管理のためのバーコードが貼り付けられます。
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参加者みんなで記念撮影
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夕食は、水窪町の伝統料理を満喫しました。山の民は昔、あわ・ひえなどの雑穀を食していました。
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新月材センターでは、製材の実演。広大なストックヤードでは、天然乾燥中の材料のストックが約50棟分あります。
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昼食も、ご馳走をまかなっていただき、榊原さんへ新月材の違いを説明していただきました。
写真は、新月伐採材と通常伐採材の白蟻食害状況を比較説明していただいています。
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榊原商店の土場には、輪掛け乾燥で丸太がダイナミックに置かれていました。
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by Msarch2 | 2008-11-17 20:11 | MOKスクール
MOKスクール2008 徳島ツアー
5月17日 MOKスクールでは毎年春と秋、林産地を訪ねる見学ツアーを行っています。
今年の春は徳島のTSウッドハウス協同組合へ行ってきました。
TSウッドハウスは震災の年1995年に林業家5人が立ち上げた協同組合で
日本で最初に林業家発信の家づくりの材料供給を提唱したグループです。

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1996年竣工のモデルハウス。
無塗装の外壁杉板は10年以上が経過し、味わいのある表情に。

TSウッドハウスの中心的林業家、和田善行氏。
葉枯らし乾燥・天然乾燥など山へのこだわりと、
それを扱う大工職、
日々の木部のメンテナンス等、
木にかかわるすべてのことについて説明を受けます。

佐々木材木は主に板材を中心に挽いている製材所。
TSウッドハウスでは山での3ヶ月の葉枯らし乾燥後、約4ヶ月以上の桟積乾燥を守り続けている。
整然と桟積みされた板材。いい仕事です。
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杉のフローリング表面を熱圧ローラーに通すことによって、少し表面強度が上がり、
光沢もでます。
商品名は「こもれび」
杉は柔らかいからと言われている方に朗報。
(ア)15で坪20000円ほどしますが。
加工機からでてきたフローリングを触るスクール生。
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最後に訪れたのは三枝林業。
荒挽後桟積されたストック材の前で説明する和田氏。
構造材は桟積後、直角2面鉋盤で仕上がり状態にして出荷される。
都市部であえて無駄なゴミを出さないため。
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現在日本各地で山側とすまい手を結ぶ林産地が数多く出現してきているが、
その元祖である徳島TSウッドハウスを訪れることは
木造建築を学ぶMOKスクール生にとって非常に重要なことであったと思う。
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by msarch2 | 2008-05-19 12:12 | MOKスクール