カテゴリ:メンテナンス( 6 )
屋久島、鹿児島へ行ってきました
屋久島(メンテナンス)、鹿児島(民家調査)へ行ってきました。

1年半ぶりの島です。懐かしい香りです。
空気がおいしい。空が青い!
2009年4月のMs日記(「屋久島の家 完成!」)でもお知らせしましたが、
屋久島の大自然は驚異です。
関西だったらこの自然の風景をただ見て、きれいというだけですが、ここは島です。
自然は人間の存在よりとてつもなく大きいのです。
ここにくると自然は神だと、畏敬の念を持ちます。

b0111223_19301527.jpgb0111223_823166.jpgこの地形を読み取り、
高床にもして、屋根も大きく張り出し、木の壁を守ります。














b0111223_19303149.jpgここがピロティの上階にあがる階段です。
普通の塗料ではすぐに剥がれてしまうので、
これはオスモの強靭な外部用の塗料を塗ってあります。













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床下空間は、住まい手からとても感謝されました。
ここはただ単に、安楽の住む空間ではありません。
屋久島では都会の便利さはないのです。
大概のことは自分達でやり遂げなければいけません。
停電なんて日常です。
この前なんか10時間程電気がこなかった、なんて普通に言っています。
都会では10分電気が止まると、大騒ぎです。


b0111223_19312225.jpgこれってパパイヤなのです。
ほんの1年前に植えたものですが、こんなに大成長しています。














b0111223_19314262.jpg今回の大工職を紹介してくれた堀部安嗣さんの
新しいお店が国道沿いに出来ていました。

やはりすごいですね!!
台風にも負けない、白アリにも負けない、の表現がいっぱいあります。








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この、小端立てに石を積むのがとてもとても大変だったそうです。
見れば分かります。
右の写真が屋久島の火山岩を使用したディティールです。



今は、大阪伊丹から屋久島への直行便があります。
屋久島滞在約6時間。
メンテナンスが終わり、
Msの三澤ですから尾ノ間温泉にしっかり浸かった後は
鹿児島までひとっ飛び、約30分です。

次回は鹿児島の民家調査です。

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by MsARCH2 | 2010-10-05 19:38 | メンテナンス
5年メンテナンス
木の住まいにはメンテナンスが不可欠です。
決して建ててしまえば終わり、というものではありません。
竣工後も住まいづくりは続きます。

今回ご紹介するのは尼崎のK邸の5年メンテナンスです。
竣工後5年経ち、6月の上旬に工務店さんと一緒にK邸にお伺いしました。
床下の水溜まりなどないか確認し、住まい手さんへ不具合などがないか聞き取りを行い、外周部の点検を行いました。
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床下は点検口より目視で問題ないことを確認しました。
非常にきれいな状態です。









外部の木部に対して塗装を行うことになりました。
外部塗装はもちろん雨天時にはできませんが、
前日に雨が降っていても木部に水が吸収されている状態なので塗装は行えません。
梅雨の時期と重なったこともあり、晴天続きをねらって8月2日にようやく塗装を行うことができました。


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今回塗装を行うことになったのは、
バルコニーの木部手摺と正面の縦格子、駐輪場・駐車場の軒裏部分です。
各箇所に塗る塗料を確認し、いざ塗装!
と言いたいところですが、塗装前に大切な作業があります。
それは、長年の汚れ・ホコリを取り除くことです。
汚れが残ったまま塗装を行うと意味がありません。






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特に軒裏の作業は常に上を向いた状態で行うので体力が必要です。
ヤスリがけを慎重に行います。








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夏休み中のお子さんももくもくと取り組んでくれました。
自分の手で自分の住まいに手を加えていくことの
楽しさを味わった1日になったかもしれません。










朝8時からスタートした作業は17時まで続きました。
塗装作業が終わってから、全体を見てみると朝とは異なる木の表情がありました。




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駐輪場の軒裏の塗装前(左)と塗装後(右)の写真です。
雨じみが目立っていましたが、塗装することでかなり解消されているのが分かります。


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駐車場の軒裏には、建て方の時の大工さんのものでしょうか、手形がくっきりと見えていましたが(左)、
ヤスリをかけて塗装し直すとほとんど分からなくなっています(右)。
今回の作業で、手形を付けないよう注意して行いました。


普段夏場クーラーのきいた所で机に向かうことの多いスタッフは、
いつも所長に言われています。
「真夏の外温度40℃近い中、読みにくい細かな図面を書いても施工してくれる職人がいる。
その作り手の身になって「もの」を作るための図面であれ」という意味がよくわかります。
毎日炎天下の中で作業をしている職人さんに頭が上がらない思いを抱きながら岐路につきました。

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by MsARCH2 | 2010-08-09 18:40 | メンテナンス
10年目の木の住まい ~Msメンテナンス T邸終了10/21~
今年の5月にMs日記(Msのメンテナンス)に書かれていたT邸のメンテナンス。一体その後どうなったのか?多くの方が楽しみに待っていたと思います。今月メンテナンス工事が終了しました。



浴槽の水漏れですが、原因は風呂の洗い場にある排水目皿からの水漏れでした。目皿をしっかりと固定、接続しました。これで水漏れの原因を処理しました。また水漏れをしたとしても水が溜まらないように基礎に穴を開けました。もちろんシロアリが上がってこないようにパッキンもしています。またコウヤマキの浴槽も10年経ち腐食も進み、シロアリの温床となっていましたので人工大理石の浴槽に変更しました。

原因の排水目皿。水が漏れて溜まっていました。
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基礎の水抜き穴に取り付けたパッキンです。
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浴室です。タイルも補修して綺麗になりました。それにしても10年経っているのが不思議なぐらい綺麗な壁板です。樹種が分かるでしょうか?なんと杉(赤味)です。 浴室に杉?カビは大丈夫?確かにサワラや桧に比べて杉はカビが生え易いです。これは日頃のお手入れのおかげです。綺麗に使っていただけて嬉しいです。

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5月の記事でシロアリに食べられていた駐車場の枕木は、コンクリート打ちになりました。コンクリートとコンクリートの間には施主自ら竜の髭を植えられます。

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玄関と玄関横の杉板も洗いをかけてから再塗装しました。
写真を撮っていると学校帰りの子供たちが『この家綺麗になったねー』と話していました。
子供達が関心を持っていたことに驚きつつも、嬉しい一言でした。

メンテナンスをしながら上手に家と付き合っていく。とても大切なことです。


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そとん壁、10年経ってもこんなに綺麗です。
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by MsARCH2 | 2009-10-22 19:20 | メンテナンス
Msの木の家10年経過・・・外部木部メンテナンス ~Msメンテナンス Y邸終了10/21~
約十年前に建てられた吹田市の物件。傾斜地に建つ半地下のRC造の駐車場の上に木造3階建ての建物です。数年に一度、小規模の修繕をしてきましたが、今回は1階アプローチデッキの張替えと外部板壁の塗装などの改修、修繕を行いました。
内部はとても綺麗に住まわれており、床や構造材は良い色に焼けて深みのある空間になっていました。ただ、外部の木部は風雨にさらされているので、どうしても傷みが出てきます。




写真は1階部分の手摺です。色は墨汁を塗ってありました。長年の雨で色が落ちて、見た目にも綺麗とはいえない状態です。木も痩せており、下の方はボロボロです。
西日がとてもきつく、杉板が熱で反り返っていました。


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これが板を張り替えて、再塗装した状態です。どうですが?見違えるように綺麗になりました。以前は墨汁を塗っていましたが、色落ちの問題があるので今回はノンロットを塗装しました。また板表面からビスで固定して反らない処理をしました。
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外壁の杉板です。こちらも塗装は墨汁でした。雨のよく当たる場所と当たらない場所で色むらがありました。一時期墨汁が流行りました(柿渋も)しかし耐久性あまりよくありません。
写真は雨のよく当たる部分です。ほとんど墨汁が取れています。ただ、杉板自体は腐れも無くまだまだ十分に使えます。メンテナンス方法として再塗装することにしました。

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先に塗ってある色が黒色ということもあり、上に塗る色を何にするか苦労しました。色々検討した結果オスモのローズウッドになりました。塗装してみると色むらも気になりません。新しい木に塗装するより、深みのある良い色になりました。
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1階アプローチのデッキ材です。ビスの周りから腐っています。外部デッキは塗装をしても5年ほどしか持ちません。
外部デッキの張替え工事はメンテナンス工事の中でも一番多いメンテナンス場所です。大引きなどの腐れも心配なので全て取り替えることになりました。

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今回張り替えたのはMs事務所のデッキにも使っている、クマルというウリンに似ている熱帯広葉樹です。とても硬く、耐朽性もよくシロアリにも強い木です。木自体に油が多く含まれているので塗装をする必要もありません。細かくリブが入っているので雨の日でも脚を滑らすことがありません。
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前回はデッキに点検口がなく排水口に落ち葉や泥が溜まり床スラブがジメジメした状態になっていました。今回は点検口を設けて排水口周りの掃除が出来るようにしました。排水口の点検とても大切です。
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2階へ続く外部階段も同じ材料で張替えました。ササラの鉄骨も再塗装しています。
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2階ポーチ部分、軒下の構造材です。10年の間に凄い日焼けをしています。シミなども出ていました。
この部分も外壁と同じ色を塗りました。

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塗装後です。見違えるようです。
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綺麗になりました。10年経っている木造の家には見えません。
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今回の修繕は外部がメインでしたが、内部ではシロアリの被害がありました。専門家に来て頂きシロアリの侵入口を捜しました・・・ありました。デッキで陰になっていた基礎立ち上がり部分(洗面所、浴室がある場所)に蟻道を発見しました。蟻道を壊してみると・・・シロアリです。
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蟻道を壊して、駆除剤を散布しました。 シロアリのたくましさには毎回驚かされます。シロアリも生きるために必死です。今後の点検のためにも新たに点検口を設けました。

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やはり木造の家はメンテナンスが大切です。大切に家をメンテナンスすることで長く住むことが出来ます。昨今、超長期の家と言われますがメンテナンスフリーで100年、200年と家の寿命がもつ訳がありません。住まい手が愛情をもって家をメンテナンスしていくことで超寿命の家になるのです。家を大切にしていただけると設計者としても、とても嬉しく思います。またメンテナンスをすることで勉強することも多いです。
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by MsARCH2 | 2009-10-22 17:38 | メンテナンス
Msのメンテナンス
1985年から設計事務所をはじめて、300軒近く仕事をしていると、必ずメンテナンスが普通に発生してきます。車だって2~3年に1度は重点的に検査しますが、建物は静的なものです。動きませんが、自然素材の「木の住まい」も10年を節目にメンテナンスをしてゆかなければ、50年(半世紀)はもちこたえないように思うのです。
2001年4月に竣工したT邸。先日、「白蟻がでました!どこか信頼ある白蟻業者を紹介してほしい」との電話があり、今回白蟻業者と大工も連れて現地にゆきました。
住宅の中に入りましたが、30mmの天井板・柱・梁材とも美しすぎます。(最上のものです。)
今も光り輝いています。
この住宅は、奈良研の室生森林組合から樹齢70年以上の赤身の杉を直接購入し、土台は能登ヒバ、基礎のパッキンはクリ、そしてJパネル・Dボルトを使用する現在のMsの仕様です。このころから、そとん壁という外壁の左官材を使用しています。9年以上経っていてもきちんと庇が大きく伸びている壁は、プロテクトされているのです。
(どんなに耐久性のある壁材でも環境条件が全てです。)
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この5月・6月が白蟻が活発に行動する季節です。この住まい、パーキングに枕木を敷き詰めています。
まず、ここが白蟻のごちそうになってしまいました。9年も経ってくると広葉樹の枕木も一部がぼろぼろとなり、腐っていました。その一部分が白蟻の巣となり、この様子です。
(イエシロアリです。)
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カーポートの引戸、玄関の引き戸と同様に木の建具でよく今も使用します。この住まい手の引き戸の表面材は内地カラ松(長野)。耐水性もよく表面は腐ってはいませんが、下端の小口から雨水がよくあたるので、一部ぼろぼろ状態。戸車のあたる所が腐食して埋木をしなおして、再利用です。10年近い修理をすると、メンテナンスでよく勉強になります。
反省も含めて、耐久性という言葉と図面の内容をどこまで具体的に近づけるかがポイントです。
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南面に隣家がせまっているので、タテ格子を全面的に南面からバルコニーごしにもちだした格子。これも室生森林組合の杉赤味で常に軒下で空気にさらされているので、年経っても大丈夫です。ところどころ黒カビが点々とついているだけで、このカビはアルコールでふけばすぐとれます。
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浴室はコウヤマキの木風呂です。この部分に白アリがよっています。
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床下点検口がなかったので、物入の奥をやぶってみたら、床下が浸水状態です。土間コンクリートから2cmくらいに水がたまっていて、床下の炭袋がボトボト状態です。
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今の施工、お風呂はユニットバスか現場でつくる時、防水をほどこすのですが、9年前はまだMsその技術になっていませんでした。
じゃあどこの家でももれているのと問われれば、すべての家の浴槽の部分でもれています。影響がないのは、かつての住まいといえば(現在も布基礎だけの家も多いですが)土間コンクリートなんか絶対うっていません。すこしずつもれた水は土の中にしめってゆき、いずれまた乾くという繰り返しです。(布基礎のみですから)
蟻道がみえます。土台がヒバです。クリパッキンも問題ありません。
処理として、浴室側カベに防水し、念のため穴を土間にあけておくことにします。

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by msarch2 | 2009-05-27 17:45 | メンテナンス
寝屋川の家 1年メンテナンス
寒さも和らぎ、日差しも春らしくなってきました。ちょうど1年前に寝屋川で竣工した3階建ての家の一年メンテナンスに行きました。現在は施主夫婦が2人で住んでいますが、将来の2世帯にも対応した住宅密集地の3階建てです。構造材は高知県森昭木材、施工は羽根建築工房です。
 木の家は定期的にメンテナンスをすることが大切です。Msでは竣工から木材が落ち着いてくる1年後にメンテナンスを行います。建具の調整や構造材の割れ、パネルの隙間やねじれなど工業製品には無い自然の木材だからこそ色々な問題が出てきます。今回もそうですが、特にお施主さんが気にされるのが梁などの割れです。構造的に大丈夫なのか心配されます。結論から言うと構造上はまったく問題はありません。芯持ち材である限りどこかの面に割れが出てきます。しかし、割れは浅く2㎝程度です。割れた部分に紙などを入れ説明することで納得していただきました。あとは建具の調整が多いです。建具も木材が落ち着くまでに時間が必要です。しかし木製建具の良い所は、現場で鉋などで調整できることです。木の家は年月と共に変化していきます。メンテナンスをしながら大切に使うことで、その家の味が出てくるものです。寝屋川の家はお施主さんが綺麗に大切に家を使っていただけているのが一目でわかる美しさでした。


①玄関収納の天板(ヒメコマツ)が飴色になり、本当に良い色になっています。何か塗装し直したのかと疑うぐらい良い色です。
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②1Fの桧(ア)30のフローリングです。竣工時よりも艶が出て美しいです。いつも杉ばかり見ているので桧の艶ってこんなに美しいとは。工業製品と違い経年変化が美しいのも木材の特徴です。このフローリングは構造材同様に森昭木材です。
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③軒裏のJパネルも日焼けして良い色になってきました。
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④西側外壁の最高級品チーク材の格子です。西日を和らげる効果以外にチークの濃い色が外壁のアクセントになっています。
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⑤2Fリビングにて記念撮影、左側よりお施主さん、羽根建築工房の和田さん、私です。以前にも書きましたが、この部屋は日当たり、景色が最高です。南側の畑がいつまでもあることを祈ります。

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by MsARCH2 | 2008-03-06 16:45 | メンテナンス