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MOKゼミ神戸
先月のお話になります。神戸で『MOKゼミ神戸』というセミナーを開催しました。会場は北野にあるトアロード・リビングス・ギャラリーさん併設のトアロード・リビングス・スタディオ(写真上)
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写真下2枚はギャラリーの様子。オーナー高井さんの目利きによるセンスのいい暮らしを彩る“もの”がところ狭しと並んでいます。ご縁があってこちらのスタディオを貸していただくことになり、開催するセミナーは一般の住まい手さんを対象に、『心地いい木の住まい』について分かりやすくお話する講座です。今のご時勢、ネットで検索すれば様々な情報が手に入ります。例えば「木の家・自然素材の家」などと検索すると無数の工務店、設計事務所のHPへ繋がります。とても便利ですね。でもどの情報を選べばいいのか、何が正しいのか正直分からなくなる・・・という方、案外多いのでは?『木』とひと言で言っても、とっても奥深い世界ですから。パソコンの画面からでなくリアルな情報を、生の声で直接顔を見ながらMs事務所だからお伝えできる事がたくさんあります。


そんな思いから、開講した第1回目の講義は鳥取・智頭町にある製材所㈱サカモトの坂本トヨ子社長とMs三澤康彦とのコラボセミナー!智頭の山のお話、サカモトさんが力を入れている家具やブラインドのお話、とにかく“やま(生産者)”と“まち(エンドユーザー)”を繋げたいという社長のお気持ちが伝わってくる講義に参加者のみなさんも熱心に耳を傾けていました。たくさん持ってきて頂いた杉材のサンプル(これが本当にきれいな材でした)を手にとり、お茶を飲みながら質問・談笑、穏やかに時間が過ぎていきます。MOKゼミ神戸は定員20名の少人数制なので、雰囲気も和やか。緊張感あるMOKスクールとはまたひと味ちがいますね。

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後半は三澤康彦から“木”という材料について、そして木の価格について。直接林産地と20年以上お付き合いしていますのでこれらの話は三澤氏に勝る方はなかなかいないと思います。とても分かりやすくお伝えできたのでは。参加者の方も興味津々!木の価格ってブラックボックスみたいなところがあるので、確かに興味ありますよね。今、日本の杉材(構造材・芯持ち特一等材)の価格は同じ体積に換算すると大根やお豆腐と同じ価格(もしくはそれ以下)になります。家の骨格といえる構造材が、です。ちょっと驚きの価格ではないでしょうか?国産の無垢材で家を建てるというと高価なイメージがありますが、決してそんなことはないです。ですから、皆さんにも是非日本の山の木で“心地いい木の家”を創っていただきたいと思うのです。

そのために知識を蓄える!『MOKゼミ神戸』ではそのお手伝いをさせていただきます。
次回は三澤文子氏による木造住宅の改修のお話です。詳しくはこちら
ここ数年木造建築病理学をライフワークとし、数々の改修物件を手掛けている三澤文子氏。今、日本で丁寧に・熱心に木造住宅の改修に取り組んでいる建築家のひとりだと思います。興味のある方はどうぞ奮ってご参加ください(まだ定員の空きはございます)

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by msarch2 | 2011-05-13 10:56
胡桃山荘現場~安曇野の春
4月に胡桃山荘(施主:三澤康彦)の現場へ行ってきました。伊那の山々はまだ梅が咲いていました。そして山々にはこぶしの花が信州の遅い春を告げます。
現場は河川のそばにあります。信州は水路がとても多くそれにちなんでの人名も澤の名のつくところが多いのです。施工が北沢建築、土地の持ち主が桑澤さん、神主さんのお名前も「澤」の字がついていたと記憶しています。おまけに、最寄り駅がJR飯田線の「沢」駅です。歩いて5分と便利がよいです。私は信州が実家ではありませんが三“澤”です。何かご縁を感じます。(私の祖先も元は大阪府下の山中渓というところの出身だそうです)

北沢建築の北澤会長、社長と私で3月に地鎮祭を行いました。
盛土、地盤改良も終了し、これから基礎工事です。工事中であることの看板も立ち、ひと安心です。
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ちょっと足をのばして安曇野まで行きました。今井兼次が1958年に建てた碌山美術館を訪ね多くの市民たちと一緒に創ってきた施設を観た。この木造は自力建設で建てたと書かれている。
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途中、わさび畑を見た。今は一面わさびの花が咲いている。私はこのわさび、山歩きする中で野わさびの生えている場所が直感として分かるのです。他の人にとってはただの山草にしか見えませんが・・・。私の特技のひとつです。写真は「大王わさび農場」です。
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駒ヶ根のある旅館に宿泊した。外の景色はまだまだ山間の町、春がようやく来るといった枯れた山の中で緑の筋を見つけた。沢があり、水脈沿いに何かが自生している。直感で『わさび!』である。さっそく喜び急いでビニール袋を持って3・4株戴きました。
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次の日の夕食は天ぷらです。私が調理長になり、その場で揚げてゆきます。ワインが進んでとても美味しく頂きました。コゴミ・タラの芽・ウドなど早春の信州の味も戴きました。

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by msarch2 | 2011-05-06 18:57
赤杉の家【外観】
今回は赤杉の家の外観についてご紹介します。南側の前面道路からの見た目です。抑え気味なボリュームが周辺環境に対しても好印象です。これでも敷地は前面道路から90cmほど上がっているのです。駐車スペース分道路からセットバックしているのと道路側に屋根勾配をとっているのも控えめなファサードにするポイントです。駐車場の両側にはシンボルツリーとしてシマトネリコ(常緑)を植えています。
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そして、一番の特徴はこの格子塀!門扉も入れて総長さ15mほどあります。30mm×50mmの杉格子材を小間返しに配しています。格子のピッチは状況によってもう少し詰めたりもしますが、外の気配を感じつつほどよく閉じていて、開放的な赤杉の家にはちょうどのバランスです。
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たて格子の上下はスチール(亜鉛メッキ仕上げ)のLアングルでつなぎ、1間ピッチにスチールの支柱を立てています。全て木で作ることは簡単にできます(それに、コストも抑えられます)が、雨ざらしになる部位の木部はやはり朽ちていきますので将来のメンテナンス(交換)を念頭に適材適所を心がけます。


“赤杉の家”ですから、やはり赤杉の門扉!吉野材でとてもきれいな本実板です。引き手の部分だけチークを使いアクセントにしています。門扉の横には門灯、表札兼インターホン、ポストの3点セットをたて格子の意匠に絡めてさりげなく。
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開けたらこんな感じです。右手は玄関への階段。左手は駐輪スペースです。
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たて格子のスクリーン内部と建物の間はデッキスペースと庭になります。奥行き1.8mの杉のデッキはリビングの延長として使える子供たちのお気に入りのスペースです。庭には立派なヒメシャラ(落葉)を中心にヤマモミジ(落葉)とシラカシ(常緑)ヤマボウシ(落葉)を植えています。2~3年経ったころには緑いっぱいの外観になるのも今から楽しみです。
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次回は内部のご紹介をします。どうぞお楽しみに。

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by MSARCH2 | 2011-04-12 21:28
「鳥取のみどりのちから」モデルハウスプロジェクト ~木配り編~
突然の大雪で延期になった木配りに、行ってきました。
場所はいつもの三重県松阪市にあるコウヨウプレカットです。この工場に来るもの何回目でしょうか。50回は来ています。
林産地では荒木の状態で木材を見ているので。毎回思っていたような材料が入っているか、お見合いのようにドキドキしながら向かいます。
今回の木配りは3/16~3/27に東京新宿オゾンで行う。鳥取県産材をアピールする「鳥取みどりのちから」詳しくはこちらで展示する実物大2階建てのモデルハウスの材料です。オフィスビルの中に家を建てます。
鳥取のアピールということで林産地は吉野林業の流れをくむ智頭林業のサカモトの杉です。最近では昨年竣工した豊中の家で使っています。

まずはプレカットの打合せです。
今回6m×6mの2階建てをたった1日で建てなくてはいけません。(外壁、床、屋根の一部もしっかりと造ります)しかも現場がビルの中なので現場で出来る作業も限られています。クレーン車など使えないので全て手作業となります。まさに現代の一夜城です。


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プレカット自体の加工は単純ですが、壁や屋根、床に入れるJパネルのカットや外壁の本実板パネル、内部の階段など、コウヨウの大工さんに造って頂く部分が多く、ミスが無いように打合せします。
朝10:00からの打合せはあっという間に昼を過ぎています。
昼からは木材を運ぶなど体力を使うゆえ、昼ごはんはコウヨウでの木配りで恒例となっている焼き肉です。一升瓶で松坂牛です!!何度も来ている私はもう牛一頭分は食べています。



クリのナグリ仕上げの柱です。大阪の銘木加工、橘商店にて「ナグリ」加工して頂きました。迫力がちがいます。東京オゾンで是非触って頂きたいです。
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樹齢100年は軽く超えている杉大黒柱です。270角の立派な柱です。隣の四寸角と比較すると大きさが分かると思います。この柱は八角に加工してモデルハウスの中心にたてられます。天然木です。


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455ピッチで掛る75×180垂木です。源平のとても綺麗な材料です。造作材で使えるぐらい年輪が詰まっていて節の無い綺麗な材料が入っていました。




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作業の合間にコウヨウの見学をしました。ドイツ製の最新鋭プレカットが動く横で大工さんが手加工をしています。太鼓梁の加工です。コウヨウ大工さんはとても腕が良いです。





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もちろん最新鋭プレカットも負けていません。
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今回もサカモトの材料は良い材料が入っていました。鳥取をアピールするのに十分な材料です。この続きがどうなるか気になる方は3/16~3/27東京オゾンでの展示に是非来てください。
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by MsARCH2 | 2011-02-18 16:39
2011年のスタート
新年おめでとうございます。
今年のMsはイベントが目白押しです。今回はそれらを少しご紹介します。

b0111223_1735749.jpg去年末は『木の家リフォームを勉強する本』が(社)農文協から出版されました。
三澤文子が企画コーディネートしています。
180ページほどある内容。
住まい手、設計者、工務店、全ての方が興味深く読める内容で、
住まいを新築と同様にリフレッシュできる“How to”が全て書かれています。
TVに出てくるbefore・afterというものではなく、
骨組、基礎から鍛えなおすという技術、生活の快適性についてetc・・・
これらが技術書という形で書かれています。




そして今年は春にもう一冊、
『Ms(エムズ)本』
が出版されます。
これはまだ水面下のシークレットにしたいお話ですが・・・。
もう2011年1月です。順調にゆけば3月に出版されます。
25年間、全国で330軒以上「木の家」を創ってきたMsの
「素材」「仕上」「性能」「生活の工夫」全てが分かりやすく一冊の本にまとめられています。


ちょうど出版の頃、東京・新宿オゾンにて『鳥取のみどりのちから』と題した展示会が開催されます。
Msがこの展示会のプロデュースをしています。
開催時期は3月16(水)~27日(日)、Jパネルを使ったデザインコンペも開催されます(賞金はなんと50万円!!)

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詳しい内容はこちらからご覧ください。


そして、そして・・・。
MOKスクールは16期目に入り、設計者、工務店など「木の家」を創る専門職向けにプロの講座を続けていますが、
これに加え今年は「MOKゼミ神戸」という住まい手対象のセミナーを開催します。
以下、案内パンフレットより抜粋。

●MOKゼミ神戸開催にあたり
4月から神戸トアーロード・リビングスギャラリーにて、住まい手対象のセミナーを開催いたします。
現代はインターネットの普及により、聞きたいこと知りたいことが瞬時にパソコンで検索できるようになりました。
知識を重ねてゆくということでは便利な道具ですが、
「住む」ということは人生の生き方と同等語のようなものです。
自分の人生までパソコンは親切に教えてくれませんし、また教わるものではありません。
生活を創っているものは色々とありますが、私達は「住む」器としての「木の家」をセミナーで語ります。
日本の山の樹から創る杉、桧のこと、自然災害(台風、地震)に強く安全に住まいを創る術、室内空間を楽しく心地よく創る工夫、
住まいの器としての家と、道、街路との接点の庭を創る術など「暮らし」をここち良く創る工夫を分かりやすくお話します。
Ms建築設計事務所は25年間で全国で330軒、それぞれの地域の環境、地域の木材、大工職と住まいを創ってきたこと、
そしてここ関西での「木の家づくり」を語ります。

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※講座内容、講師の変更は正式に決定したものではありません

あくまでも一般の方、木の事、建築の事をまったく知らない方に向けた勉強会です。
まだ正式に募集はしておりませんが興味のある方は是非Ms事務所までお問合せください。

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by msarch2 | 2011-01-07 18:46
住宅医への道 -鹿児島K邸詳細調査-
10月の始めに鹿児島にあるK邸に詳細調査に行ってきました。鹿児島の建築家、自然木の村田さんからの依頼です。私は屋久島から参加しました。
大阪からスタッフ含め5人、岐阜アカデミーから3人の大所帯で鹿児島に向かいました。岐阜アカデミーからは何と!車で鹿児島まで向かいました。調査機器が多いため車での移動となったのですが、凄いフットワークです。3人とも御苦労さまでした。
調査するK邸は鹿児島市内から高速道路を使って40分ほどの姶良市蒲生町にあります。この地域は武家屋敷群と蒲生八幡宮の日本一の大クスが有名です。K邸も蒲生八幡宮からほど近い場所にあります。K邸は築96年の建物で、広い敷地内(300坪)には屋敷門、母屋、馬屋、蔵、畑があります。今回の調査は母屋だけになります。



b0111223_13442910.jpg蒲生八幡宮の大クスです。その大きさに圧倒されます。樹齢1500年。調査の無事を祈り一人参拝しました。
















b0111223_13462444.jpgb0111223_13464248.jpg調査する母屋部分です。南側に開口部が並ぶ昔ながらの民家です。建具のデザインが凝っています。
















b0111223_1451758.jpgb0111223_1453074.jpgさっそく調査準備です。大量の調査道具を運びいれます。この日は雨の予報でしたが、もちろん晴れました。私は晴れ男です。
右写真の真ん中の方が施主であるKさん現在離島で教師をされていますが来年鹿児島に戻ってこられます。そのため空き家になっているK邸を改修することとなりました。左の方が今回の調査主担当の自然木の村田さんです。格好から分かるようにやる気満々です。
私はスタッフの中島君と小屋裏調査となりました。












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小屋裏です。やはり長年のホコリとネズミのフンで酷い状態です。(これが普通ですが・・・)太さの違う梁や曲がっている材料を上手く使い小屋が組まれています。約100年前の建物ですが、しっかりとした造りです。もちろん金物も使用されていません。大工技術の高さを感じます。












b0111223_14101832.jpg含水率もチェックします。湿気がたまり、含水率の高い材は腐朽等の被害が出やすいです。今回の小屋裏は空気も乾いており、含水率も良好のようです。












b0111223_14124250.jpg私が小屋裏で悪戦苦闘している下の部屋ではお施主さんに聞き取り調査です。家の歴史や、改修についての希望など、細かく聞き取りしていきます。












b0111223_14122897.jpg床下空間です。床下空間は高く、十分に人が入れます。湿気も少なく比較的良好な空間のようです。もちろん詳細調査なので床下も調べます。
















b0111223_14133696.jpg床下姉妹のNさんとKさん、マスクをして完全防備で床下空間を駆け回っていました。すばらしいフットワークです。これはなかなか真似はできません。

調査も無事終了しました。帰りはたまたま近くにあった温泉へ行って調査の汚れを落としました。この調査を踏まえ耐震性能、温熱環境など含めた調査報告書と改修プランを作成していきます。みなさんおつかれさまでした。

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by MsARCH2 | 2010-10-20 13:45
三澤康彦林産地を行く!② ㈱サカモトを訪ねて~智頭杉~
先日採択を受けた平成22年度1回目の長期優良住宅先導的事業。
この1棟目となる住宅の木材発注をするために鳥取県智頭町にある(株)サカモトを訪問しました。
私、三澤は天候には絶対の自信がある“晴れ男”です。
昨夜まで雨が吹き荒れていましたが、朝方雨も止み午後には晴れました!
住まい手は以前Msが豊中で設計した建物を見学されて、その縁もあり林産地が決定しました。
吉野林業の施業を習った林産地として私達専門家の中では(とりわけ日本海側林産地として)一押しです。
(株)サカモトの社長、工場長に1/30の模型まで持ち込んでどの部分に力を入れているかを説明しました。
生産者側と認識を同じくするためには、メール・電話ではなく顔をあわせて対話することが重要なのです。

b0111223_20435941.jpgb0111223_21562355.jpg(左)サカモトさんの事務所。
きれいに花の手入れがされ、素敵な事務所です。
工場内も整然とし、とても気持ちがいいのです。
左端に写っているのが、坂本社長です。
(右)事務所の2階は家具のショールーム。
これもサカモトオリジナル。柾目がきれいです。




b0111223_20515680.jpgb0111223_21571213.jpg(左)戦前に植林された高樹齢の丸太。
厳しい冬をいく度も乗り越え年輪の詰まった良材ばかりです。
(右)中温乾燥庫。
杉の成分、色目、香りをできるだけ失わないよう
中温(60℃)で10日ほどかけて乾燥させます。





打合せもほぼ終了し、お昼ごはんということになり、渓谷の奥に行くことになりました。
昨夜の雨で緑はとてもきれいです。
みたき園という森林の中にそっと佇まいを配置した料理屋さんに行きました。
茅葺の民家を移築して利用しています。

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ご馳走になったわけですが、ここは素晴らしいです!
私が訪問した中でも5本の指の中に入る環境です。
これで温泉があればNo.1になるのですが・・・。
そんなことを除いても最近の訪問の中では一押しです。




ほとんど自然そのもの、でもさりげなく手入れされた森の中には

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渓流に面してこんな桟敷があったり、     こんな素敵なカフェがひっそりとあったり、     こんな滝(!)まであるのです。





また、そこで働く おばちゃん お姉さんたちが素敵です。

b0111223_21171082.jpgてきぱきと笑いながら
みんなで水蕗(みずふき)の葉を取っているところです。
お揃いのほっかむり?が可愛いですね。






お昼ごはんの帰りに車の中からなにやら気になる建物がありました。

b0111223_21205783.jpg山形小学校という創立100年以上の小学校です。
木造の校舎がとても味わい深くいい感じで、
聞くと有形文化財に指定されているそう。
たまたま授業が午前中で終わって生徒さんもいなかったので
中を見学させて頂きました。

b0111223_21244978.jpg長い廊下にずらっと木製の連窓。
これはモダンです。
天井板、柱、床板全てがいい色に焼け美しいです。






ただ、残念な事にこの学校、2年後には他の学校と統合されてしまうそう。
今後この校舎をどのように利用したらいいか今、町のみなさんで考えているそうです。
まだまだ美しく、建物としても充分機能するこの学校。これからも愛され続けて欲しいものです。

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by MsARCH2 | 2010-06-16 22:16
三澤康彦林山地を行く!速水林業を訪ねて~尾鷲ヒノキ~
6月6日梅雨も間近の中、三重県尾鷲ヒノキで有名な速水林業を訪問してきました。
尾鷲というと以前は陸の孤島のような不便(道路)でしたが江戸時代、帆船の黒潮海流にのれば名古屋などすぐという便利さがありました。
その陸の孤島も高速道路で往復500キロを朝7時半に出て夕方5時過ぎには大阪に戻ってこれます。
休日の高速道路1850円でゆけるということもありがたいです。
今度池田で建てる住まい手を乗せて約3時間ほどで太平洋の海原が見えて速水林業に着きました。
FSC(森林認証)2000年2月日本で初めて取得した林業地です。1070haある社有林、その中で今回訪問した所は大田賀山林です。約100haの山ほとんどがヒノキ林ですが、地面にしっかりと光が入り下草が生き生きとしています。この時期ウラジロシダが雨つゆ吸って生き生きしています。降雨量4200mm/年と日本の平均の2.5倍降ります。

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私設林業博物館です。山で電動道具の無い時代、人の手で集めて伐ってはいで山元まで金馬で引く、人間の手ですべて施工する重労働の山の仕事です。
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昼のこの涼しい中で昼食です。極楽です。
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これは毎年4000人は超すといわれる見学者のための会場です。天井(屋根)がテントなので、とても明るい空間です。年間4200mm降る雨の中では会話ができないほと雨音もあるそうですが、グッドデザインです。
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昔、和田善行が言っていました。ヒノキ山はあまり日が山中にはいらない!!ヒノキの樹下には草が生えにくい!と言っていましたが、施業のなせる技です。これが人工林かと思うほどの明るい重層している林です。
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速水さんがいつものよく通る大きな声で説明している脇でメモをとる三澤文子さん。
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これは何だと思いますか?みょうがなのです。まもなく開花です。

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この下草があればこそ、葉が腐葉土になり、やがて土となり樹の栄養となるのです。1cmで100年だそうです。このカットまるでアンリールソーの絵のようです。速水さんは三澤康彦と同年代昭和28年生まれです。パナマ帽子がよく似合っています。
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速水林業の手入れがこの年輪には証拠として残ります。通直、年輪が均一です。これは凄いです。
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苗畑は自前で育てています。人員20名足らずでこの森林を育林、伐採して産業として山に利益を戻してゆきます。
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by MsARCH2 | 2010-06-07 15:54
Ms事務所の外構
5月は五月晴れの中ですが、今年の5月は例年より雨が多いのです。
いつもはエゴの花がきれいに咲きほこるMsのお庭です。毎年南面の日照を遮るためにゴーヤを植え込んでいます。
4月中旬、沖縄より取り寄せたゴーヤの苗、1ヶ月で成長しました。
花壇となる器はJパネル2層の余ったものでMsのスタッフが組み立てています。よく住まい手に「杉三層パネルの接着剤、湿気で取れませんか」と聞かれますが、屋外の露出した外構の中で5年近く経ってもびくともしていません。ただ、多少は反ってはいますが。。。
今年の苗床の土づくり、こだわっています。家庭ででた生ゴミを発酵させて熟成させたものを土にまきこんでいます。
たぶんそのせいでしょう、葉の成長がとても早いのです。

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今年も昨年と同じでミツバチが少ないです。エゴの花も今年はこれだけです。
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昨年はザクロの花芽がすごかったのです。冬場に堆肥を私がたっぷりあげましたから。
植物はすごいものです。手入れすれば次の年にはすぐに反応するのです。
人間の教育は、なかなかそういうわけにはいかないのです。

紫陽花の花芽もいっぱいです。
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紫ランの花も今は盛りです。
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千里ニュータウンの町並みも1965年当時の住まいの半分くらいは姿を消しました。住まい手が40代で入手した住まいも45年経つと、住まい手は90代になり次の世代に移ります。住まいがいくら魅力的でも耐震・断熱性能が劣っている住まいは魅力ありません。
それを断熱・耐震改修すればいいのですが、それ以前に相続した税金が払えません。それゆえ120~130坪ある敷地を2分割、3分割して売ってしまう傾向がこの街にもあります。
あとにはハウスメーカーの味気ない建物、そしてカーポートのアルミの簡単な駐車場、植栽など植えられる余地などありません。ハウスメーカーの家も道路前面のインフラ、緑の壁があれば風景としても良環境なのですが露出して建物がみえてしまいますゆえ、とてもいけません。

私の師である美建設計事務所 故石井修氏が言っていました。
「家の前に緑があればそれだけでも充分だ。建物の形などいい、悪いなどあまり緑化の街並みの中では影響は少ない。とにかく都市の緑を多く取り入れることが重要だ。」と言っていました。


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私の事務所も家の形はあまり見えません。

玄関向かって右がザクロ、左が野村モミジ、赤のポールが印象的です。
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by MsARCH2 | 2010-05-25 15:40
4月24日
奥会津のオグラを8時30分に出発しました。
会津若松市のJR駅まで約110㎞。
関西はもう桜も終わったのに奥会津ではまだ桜はつぼみでした。
昨日まで雪だったので道路の凍結が心配だったのですが晴れで一安心です。

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白虎隊で有名な会津若松です。
今桜が満開です。

11時の快速に乗り、新潟まで2時間少しの風光明媚な旅です。



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長期優良住宅として確かな材と高断熱性能を工夫した大澤鄭です。
大澤材木の専務の自邸です。
MOKスタンダードのモデルです。
角田山のふもとに巻という場所があります。
廻りは農家も多いですが、ここで製材業を営むかたわら工務店業もしています。
のどかな田園に建つ「木の家」は今、春まっさかりです。桃源郷です。
モクレン、桜が同時に咲くのも新潟ならではです。

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左側は御両親が住んでおられる民家です。
明治の始めに建設された、この地域の型です。
旧街道に面しており、昔は米屋を営んでいたと聞いています。
なつかしい感じの街並みです。


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この地域の民家のつくり方は、
なぜこんなに天井高いのと思うばかりの天井です。総2階まで一室の吹抜けです。
材料がすでに、丸太など磨きすぎて顔が映るほど磨くのが住まい手のお手入れの自慢らしいです。

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8角の大黒柱といい、梁・柱共樹齢80~100年の赤味の木なのです。
床も杉の30㎜の本実板です。




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2帖大の吹抜け空間です。
見上げた時の杉の美しさにほれぼれです。











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エム印キッチン。
よく無印と呼び方が混同されますが、このキッチンとっても評判がいいのです。
このステンレスのキッチン、業務用の雰囲気でとてもプロらしい感じです。















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2階の吹抜けから下階を見下ろした感じ。














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杉の8角柱がしっかりとささえています。
ここは新潟です。積雪1Mの雪が積もっても耐えられるよう設計しています。
この冬場は薪ストーブを焚きます。
そのため煙突はすでに施工済み。


















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最後に、この住宅の設計・施工は今までMsの住宅施工した棟梁の三島さんです。
なかなかかっこいいので驚きました。


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by MsARCH2 | 2010-05-14 17:36