木の住まいにはメンテナンスが不可欠です。
決して建ててしまえば終わり、というものではありません。 竣工後も住まいづくりは続きます。 今回ご紹介するのは尼崎のK邸の5年メンテナンスです。 竣工後5年経ち、6月の上旬に工務店さんと一緒にK邸にお伺いしました。 床下の水溜まりなどないか確認し、住まい手さんへ不具合などがないか聞き取りを行い、外周部の点検を行いました。 床下は点検口より目視で問題ないことを確認しました。 非常にきれいな状態です。 外部の木部に対して塗装を行うことになりました。 外部塗装はもちろん雨天時にはできませんが、 前日に雨が降っていても木部に水が吸収されている状態なので塗装は行えません。 梅雨の時期と重なったこともあり、晴天続きをねらって8月2日にようやく塗装を行うことができました。 今回塗装を行うことになったのは、 バルコニーの木部手摺と正面の縦格子、駐輪場・駐車場の軒裏部分です。 各箇所に塗る塗料を確認し、いざ塗装! と言いたいところですが、塗装前に大切な作業があります。 それは、長年の汚れ・ホコリを取り除くことです。 汚れが残ったまま塗装を行うと意味がありません。 特に軒裏の作業は常に上を向いた状態で行うので体力が必要です。 ヤスリがけを慎重に行います。 夏休み中のお子さんももくもくと取り組んでくれました。 自分の手で自分の住まいに手を加えていくことの 楽しさを味わった1日になったかもしれません。 朝8時からスタートした作業は17時まで続きました。 塗装作業が終わってから、全体を見てみると朝とは異なる木の表情がありました。 駐輪場の軒裏の塗装前(左)と塗装後(右)の写真です。 雨じみが目立っていましたが、塗装することでかなり解消されているのが分かります。 駐車場の軒裏には、建て方の時の大工さんのものでしょうか、手形がくっきりと見えていましたが(左)、 ヤスリをかけて塗装し直すとほとんど分からなくなっています(右)。 今回の作業で、手形を付けないよう注意して行いました。 普段夏場クーラーのきいた所で机に向かうことの多いスタッフは、 いつも所長に言われています。 「真夏の外温度40℃近い中、読みにくい細かな図面を書いても施工してくれる職人がいる。 その作り手の身になって「もの」を作るための図面であれ」という意味がよくわかります。 毎日炎天下の中で作業をしている職人さんに頭が上がらない思いを抱きながら岐路につきました。
by MsARCH2
| 2010-08-09 18:40
| メンテナンス
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