木の展示館「吉野サロン」完成!
吉野山の桜が咲き始める少し前、山の麓に木の展示館「吉野サロン」が完成しました。この建物は吉野材を専門に取り扱っています木材屋さん、阪口製材所のモデルハウスとして設計しています。奈良県の地域住宅モデルとして、長期優良住宅の性能を確保した展示住宅です。これまでの山、製材所の見学に加え、実際に吉野の木を使った建物を見学いただくことができます。

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吉野の街並みと調和するように、屋根はいぶし瓦葺きです。道路から屋根がよく見えるように屋根勾配を6寸勾配と高めにしています。外壁は吉野の杉板貼り+押縁とし、オスモカラーで黒く塗装しています。道路側には60㎜角の杉の格子を並べ、外観に変化を持たせています。


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内部展示スペースの床はタイル、壁は珪藻土仕上げです。天井はいつものJパネルと一味違う、赤味の吉野Jパネルです。3層のJパネルのうち、室内側1層分を吉野杉とした特注パネルです。

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「木の展示館」ということで、構造材は吉野杉に加えて、吉野山周辺で採れる杉以外の木材も柱として使用しています。ケヤキ、イチョウ、クリ、ミズメサクラなど、ちょっと珍しい広葉樹も実際に手で触れるところに配置しています。空間の中心には薪ストーブ。小さなストーブですが、断熱性能がいいので十分温まります。製材所の建物ですので、燃料の薪には困りません。

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2階ロフト空間からの写真です。棟木はトガ(ツガ)の木です。元口で45㎝あり、台持ち継ぎで継いでいます。棟木には登り梁を60㎝ピッチで掛けています。吉野杉芯去4寸角です。赤味の吉野Jパネルと美しく、力強く調和しています。ペンダントの照明器具もMSデザインです。三角柱状に格子を組んで、障子紙を貼っています。内部にはボール球3つ。吉野杉を使い、建具屋さんに製作していただきました。

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外部建具も吉野材で製作した木製建具です。ペアガラスを入れて、断熱性も確保しています。室内の建具もほとんど吉野杉で作っています。展示スペースとキッチンの間は、アンティークガラスを入れた引き分け戸です。開ければ開放的な一つの空間ですが、建具を閉めた状態にしても、ガラスが良い雰囲気を出しています。

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ダイニングキッチンです。キッチンの天板や扉はサクラの板で製作しています。床もサクラのフローリング、床暖房をセットしています。テーブルはセン厚さ60㎜の板で製作しています。木の展示館ですので、家具にも様々な木材を使用しています。

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キッチンの奥に畳の部屋があり、宿泊することも可能です。開口部の障子から柔らかい光が入ります。天井や襖には吉野で作った和紙を使用しています。可能な限り、地域の材料を使用します


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浴室です。この空間は全てコウヤマキで作りました。床のスノコ、壁・天井の板・浴槽・桶など全てです。とても良い香りが部屋に充満して、気持ちよくお風呂に入れます。コウヤマキは水に強く、浴室にはもってこいの材料です。

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外部には雨水を利用して、アプローチの一部にちょっとしたしつらえを設けています。タニタハウジングさんの協力により、ガルバの樋、雨水利用パッコンなどを使用して、小さな水溜まりを作りました。いぶし瓦にタニタハウジングさんのガルバ樋がとても似合っています。

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木の展示館の建築は阪口製材所としても数年前からの計画でした。ようやく実現し、形となったこの建物は吉野材を全国にアピールする発信源として期待されています。桜の季節には多くの人々が吉野サロンの前を通ります。少しでも多くの方にこの建物、材料を見ていただきたいと願っています。今まさに桜の季節です。この展示場は吉野山の入口にあります。たくさんのご来場をお待ちしております。
(お問い合わせ:阪口製材所 TEL 0746-32-2310 )

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by MsARCH2 | 2010-04-05 20:17 | 新築
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