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西宮市K邸へ行ってきました!
西宮市K邸へ行ってきました。
K邸は約1年前に竣工した住まいで、今回は、写真撮影とメンテナンスでお伺いしました。
以前のMs日記に、地鎮祭上棟の報告を掲載ていますので、合わせてご覧ください。
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西宮市の山側、岩盤の上に建つ3層の小住宅です。
地階がRCの駐車場。1F・2Fに木造の約30坪の生活空間が広がっています。
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この敷地には、今から10年ほど前にMs事務所が手掛けたエレベーター付きの住まいがあります。
その時学生だったお嬢さんが結婚されて、駐車場があった部分に、新たに住まいを建設することになりました。

化粧構造材は、Ms一押しの田辺の広本林業。1階・2階は木造では珍しい、5.4Mスパンのワンルームです。地階はパーキングの用途として2台駐車するため、木造では不可なので、地階のみが鉄筋コンクリートとなりました。


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鉄筋コンクリート柱・梁の上部に杉の梁が細かく掛かっています。その上は、水平剛性を確保するためのJパネルです。


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門扉はチーク板でできています。無塗装でしたが、足元が水はねなどで汚れていたので、ヤスリ掛けを行い、塗装を掛けました。何年が経つと生垣の緑がこの門扉をやさしく包み込むことでしょう。


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玄関には、ステンドグラスと丸窓からほのかな光が入ります。


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この建物の特徴は、構造。
梁の架け方は、甲乙梁という格子状の架け方が多いのですが、この建物では、太く長い梁を使用し、間隔を狭めて架ける構造を採用しました。部屋の中に柱の無い空間を実現できます。コンパクトな住まいに広く住む工夫です。
2階にあるLDKは、東と南の大きな開口から、日の光が燦々と注ぎ込み、窓からの眺めも遠くまでよく通ります。


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キッチンの天板も、チークの板です。チークは、船の甲板などにも使われる水に強い木ですが、日ごろのメンテナンスで、持ちが大きく違います。今回は、奥さんと一緒に、天板へオイルを塗りながら、メンテナンスの方法をお伝えしました。

竣工時には、親子3人だった家族も、昨秋に2人目の子供が生まれ、一段とにぎやかな家庭となっています。
コンパクトながらも、家族の変化にも対応して、永く住まい続けられる家です。


by msarch2 | 2010-01-19 10:27 | 新築
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